映画【無法松の一生(1943)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 車夫の無法松の一生の話。

●感想

 こんな善人がいるのかと義理人情のエピソード満載で楽しい90分でした。冒頭、2階の窓から下を見下ろしていて、カメラがそのまま外に出て、下にいる女性に寄っていく。という移動撮影という宮川一夫キャメラマンの画面設計に驚かされます。どうやって撮影しているのか。

 暴れん坊の主人公が怪我した子どもをお世話したことをきっかけにその子どもとお母さんと終生関わっていくという。義理の父子関係であり主人公が未亡人を慕う気持ちだったりが見事に描写される構成でした。

 この親子のために主人公も真面目に人生を生きていって成長していく姿が微笑ましかったです。明治時代って素敵なんだなと勉強になる作品でした。そして運動会で子どものために頑張る主人公にクライマックスのもう聞けないという祇園太鼓を自ら再現して演奏する躍動感に感動できる作品でした。

 けど、ヤクザを話の分かる地元の名士的に描くのは時代だから実際にそうだったのかわかりませんがイマイチいただけなかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/08/31 NETFLIX

監督稲垣浩 
脚本伊丹万作 
原作岩下俊作 
出演阪東妻三郎 
月形竜之介 
園井恵子 
杉狂児 
沢村アキヲ 
川村禾門 

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