映画【MOTHER マザー】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　その場しのぎの生活でどんどん落ちていくシングルマザーとその子供たちの話。

●感想

　働かずにひたすら男にせびって生活して、息子も息子で働いたりするけどそこでトラブルを起こして長続きしない。日本の貧困層を映像自体もダークでどんよりとした雰囲気が続く120分でした。

　ダークな内容はよかったですが、話自体は、長澤まさみさん演じる母親は子どもそっちのけで出会った男と一緒に行動して、その男がいなくなったりすると。また別の男へ…というのの繰り返しで当然、生活に困ってどうにもこうにもいかなくなる。ということを映し出すだけで、当然の帰結を見せられてるだけなので面白さを感じることができなかったです。

　ベッドシーンとかもありますが、絶対に裸にならないのとかもこの手のジャンルではいかがなものかと思ったり、かといってバイオレンスなシーンも直接的な表現もなくて不完全燃焼に感じるところが多かったです。時間軸もポンポンと字幕で移り変わっていって、主人公たちの年齢が一体いくつなんだろう?　と感じてしまう時間の描き方でした。

　妹が途中で参加しますが、彼女もどこか行ってしまってそこまで深堀されないキャラクターなのも残念です。

　ちょっと120分間、この家族を見てそりゃ当然そうなっていくわなという印象しか受けない映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/11/05　NETFLIX