映画【もののけ姫】感想(ネタバレ)

mononoke
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●こんなお話

 森を守る神様たちと人間の戦いの話。

●感想

 アシタカという青年が呪いをかけられそれを解くカギがないかとシシ神という生と死を司る神様に会いにやってくる。そこの森で出会う様々な人たちやシシ神の森を守る神様たち。
 嫌なヤツは出てくるけど、悪人が出てこない映画で感情移入の仕方に戸惑う映画なのが面白かったです。一応は森を侵略する人間に立ちむかうもののけ姫側の物語にはなっていますが、森を切り開くのはタタラ場を守るためでそこで働く者たちを養わないといけない。売られた娘たち、人間として扱われなかった病人たち。
 タタラ場を守るために戦う人間たちと森を守るために戦うもののけ姫たちの戦い。どっちも守るべきものがある戦いなため観客は戸惑うという。
 唯一、シシ神の首を狙うジゴ坊というキャラクターが悪いように思えますが。彼も個人的に接するには善人だし、「天地すべてのものを欲するのは人間の業よ」というのもわかります。

 人間が生きていくには自然を破壊する。けれども生きていかないといけない。シシ神の暴走が終わり、森が破壊されてしまったところで映画が終わる。この後も争いが続くであろうで終わり映画として何一つ解決しないで終わってしまうというもので、答えを出さないのもよかったです。

 映像としても日本古来の思想、文化を見られるという面白さもあると思いました。音楽も派手でカッコよかったです。ただアシタカ、故郷のカヤ可哀想だぞ、な映画でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/03 DVD  2013/12/22 Blu-ray

監督宮崎駿 
脚本宮崎駿 
原作宮崎駿 
出演(声)松田洋治 
石田ゆり子 
田中裕子 
美輪明宏 
小林薫 
森繁久彌 
森光子 
西村雅彦 
上條恒彦 
島本須美 
渡辺哲 
佐藤允 
名古屋章 

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