●こんなお話
卓球クラブ再建のためとかつての恋人を見返すために卓球で頑張る人たちの話。
●感想
主人公の少女時代から始まり就職してそこで卓球部のイケメンさんと良い感じになるけど、浮気されて田舎に帰って親が経営している卓球クラブが閉めちゃうかもってんで、そこのメンバーたちと試合に出ようとなる。もう1人の主人公も元奥さんと子どもに会いたいとやる気ないまま主人公とペアを組んで…。
というストーリーもキャラクターも何の新鮮さもなく想定内で話が進行していって、かといって卓球の面白さもまるで伝わってきませんでした。どどーん! と各キャラクターの紹介がテロップで出ますが、それが試合にどう活かされてるのか見ていて全く伝わってこず果たして意味があったのか謎でした。卓球でどうして勝ったのか負けたのかが全く伝わってこなかったです。
軽いコメディのテイストの割には主人公たちが落ち込んだり悩んだりすシーンが多いのでテンポが悪いのもマイナスでした。それでいて悩みや葛藤が解決するのも軽いのでその障害や葛藤がどうでもよかったです。瑛太さんが主人公のもとに戻るのがバイト先の先輩がくれたガッキーの写真というのが気持ち悪すぎて引いちゃいましたが、よきことげなプレゼントになっていて、そこで主人公のもとへ戻るという。そしてバイト先で悩んでいる主人公のもとへ行って突然のキスシーンにも戸惑いました。一体いつラブストーリーが進行していたんだと突然の方向展開に感じてビックリでした。
そのほかのキャラクターの悩みや葛藤もすごく薄くて、クライマックス後にみんなが吹っ切れた姿がよきことげに描かれていますが、果たしてそれでいいのだろうか? と見終わってスッキリもしないというオチでした。広末涼子さんのママ友たちに対する態度はあれでよかったのだろうか? 旦那さんはどうして急に態度を変えたのかわからなかったです。主人公たちが通う中華料理屋さんたちの中国人の役はあれでいいのだろうか? 中国人に怒られるのではないかと心配になるステレオタイプのTHE中国人の役で気を使いながら見てしまいました。
スポ根ものとしてもラブコメとしてのも軽すぎて、映画館で見る意味って何だろう? テレビドラマでやるのと何が違うんだろう? と悩みながらの120分でした。
2017年に何の新鮮さもなく100万回ドラマとかで作られてきたかのような内容で、なぜこの映画を作ろうと思ったのか疑問のままの映画でした。
☆☆
観賞日: 2017/10/26 TOHOシネマズ川崎
監督 | 石川淳一 |
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脚本 | 古沢良太 |
出演 | 新垣結衣 |
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瑛太 | |
広末涼子 | |
瀬戸康史 | |
永野芽郁 | |
佐野勇斗 | |
森崎博之 | |
蒼井優 | |
山口紗弥加 | |
真木よう子 | |
吉田鋼太郎 | |
生瀬勝久 | |
遠藤憲一 | |
小日向文世 |
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