映画【マイアミ・バイス】感想(ネタバレ):マイケル・マン監督の夜景美が光る!

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●こんなお話

 マイアミ市警の刑事さんたちが、情報屋を殺されたりどうも内部情報が漏えいしてるってんで顔が割れていない主人公たちがアンダーカヴァーになって銃撃戦していく話。

●感想

 売春絡みの捜査をしている刑事たちが主人公。そんな中、麻薬の売人たちが取引を進めていて、いよいよ交渉成立かと思ったところで、潜り込んでいたFBIだとバレて射殺されてしまう展開。

 その事件をきっかけに、主人公の刑事たちが新たに潜入捜査を任されることになる。相手との交渉では駆け引きが続くが、そこで出てくるのが敵側の秘書として登場するヒロイン。彼女と主人公は距離を縮めていき、テキーラをきっかけに関係を持ってしまう。

 運び屋としての任務も遂行していく中で、主人公の同僚刑事の恋人が誘拐され、刑事たちは急いで救出に向かう。だが恋人は爆弾を仕掛けられ、重傷を負ってしまう。その後、ついに取引現場で刑事たちと売人たちの銃撃戦が勃発。主人公が刑事だったことがバレてヒロインはショックを受けるが、彼女を守りながら戦い、最後は逃がして物語はおしまい。

 作品全体として、マイケル・マン監督らしい夜景の美しさが際立ちます。ネオンが映えるナイトシーンでスーツ姿の主人公たちが歩く姿はやっぱりカッコいい。さらに重低音が腹に響くような銃撃戦の迫力も印象的だ。スピードボートを操縦し、飛行機すら乗りこなす刑事たちの万能ぶりも見どころの一つです。

 ただしストーリーの面ではいまひとつ乗りきれない印象。主人公とヒロインの出会いから一瞬で恋に落ちる展開にはやや戸惑いがあったり、その後は長めのベッドシーンが続いて緊張感も切れがち。刑事ドラマとして事件を捜査し黒幕に迫るというよりも、渋い男と女性の関係性がメインになっているので、後半の激しい銃撃戦もどこか空回りに感じてしまいました。

 特に、敵味方の人数もよくわからず、状況が曖昧なまま戦いが進むため、戦闘シーンにおける緊迫感が薄れてしまったのが惜しいです。そして、序盤で提示された「警察内部の情報漏洩」の伏線が最後には完全に忘れられているような形になっていて、そこも非常に残念な部分でした。

☆☆

鑑賞日: 2015/01/26 Hulu

監督マイケル・マン 
脚本マイケル・マン 
出演コリン・ファレル 
ジェイミー・フォックス 
コン・リー 
ナオミ・ハリス 
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