映画【殺人の追憶】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 86年のソウル近郊の農村で若い女性ばかりが狙われる連続殺人が起こって、刑事たちが走り回る話。

●感想

 冒頭、子どもが田園でバッタを捕まえてる。遠くから耕運機に乗った刑事がやってくる。用水路の中を覗くと裸の女性の死体がある。一切台詞がないオープニング。これだけで傑作の予感のする素晴らしいオープニングでした。
 80年代の韓国警察の捜査のずさんさが描かれていって、現場の保存や容疑者への自白の強要、証拠の偽造などを当たり前にやっていく姿が凄いです。そりゃ真犯人捕まるわけないよと思ってしまいます。

 ソウルから助っ人の刑事がやってきて、今までの捜査を否定しつつ村に伝わる噂話や雨の日、赤い服、そして女性の警官のお手柄でラジオから同じ曲が流れた日に殺人が起こると判明する。そして唯一の目撃者を見つけたりして徐々に徐々に犯人に近づいていく刑事たち。
 けれどもなかなか進展せずに追い詰められてもいく。最初は余裕だった都会から来た刑事がしだいに犯人を求めて狂気に憑りつかれていく。

 未解決事件をモチーフにしていて結末をどうするのかという難しさがありそうですが、130分惹きつけられる魅力的なストーリーに。80年代のソウルの映像。雨の描写だったり黄金色の田園の風景、トンネルや汽車など。ノスタルジックな映像に岩代太郎さんの音楽の雰囲気も合わさって素晴らしかったです。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2014/06/29 Blu-ray

監督ポン・ジュノ 
脚本ポン・ジュノ 
シム・ソンボ 
出演ソン・ガンホ 
キム・サンギョン 
パク・ヘイル 
キム・レハ 
ソン・ジェホ 
ピョン・ヒボン 
パク・ノシク 
チョン・ミソン 
コ・ソヒ 
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