映画【メランコリック】感想(ネタバレ)

melancholic
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●こんなお話

 もしも銭湯が死体の処理をやっていたら…な話。

●感想

 東大卒の高学歴だけどフリーターを続けていて、周りから驚かれたり。家族から気を使われて過ごしていく毎日の中、銭湯でバイトをしていたら、そこで死体処理をしているということを目撃したことから、裏の家業を行って対価を得て自分の存在意義を見つけていくという。漫画みたいな設定が楽しかったです。インディーズ映画ですが、全く安っぽくないのもよかったです。

 ただお話自体はこれといった新鮮さとか驚きは特になく、主人公が裏の世界に足を踏み込むことによる怖さや緊張感とかはなく、やりがいを得てヒロインともいい関係になって充実した日々を過ごしていくだけで、確かにヤクザとの対立が深まっていくことでピンチが増していますが、それも主人公というより後輩のバイトくんのほうが焦って対処しているだけなので、せっかく銭湯で遺体処理をしていくという設定が面白いだけに話の転がりの面白さがあまり感じれず、120分というのも長く感じてしまいました。

 殺し屋のアクションシーンも中盤に少しあるだけで、そこらへんは予算の少なさがあるのか、もっともっとアクションシーンで上がるシーンが見たかったです。

 そして主人公の両親が負傷した人間をいきなり迎え入れて、冷静に対処するのがすごい家族の映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/05/09 DVD

監督田中征爾 
脚本田中征爾 
出演皆川暢二 
磯崎義知 
吉田芽吹 
羽田真 
矢田政伸 
浜谷康幸 
ステファニー・アリエン 
大久保裕太 
山下ケイジ 
新海ひろ子 
蒲池貴範 
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