映画【ルパン三世 THE FIRST】感想(ネタバレ):ヒトラーの遺産と謎の兵器を巡る戦い!

Lupin III: The First
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●こんなお話

 スーパー兵器になるらしいお宝をめぐってルパンたちが悪人と奪い合いする話。

●感想

 第二次世界大戦中、とある一家が極秘の日記を隠す場面から始まります。その日記を奪おうとするナチスの軍人との追跡劇が繰り広げられ、やがて事故により日記の行方は不明となります。

 数十年後、その日記がオークションに出品されたことをきっかけに、ルパン三世とヒロインが奪取に乗り出します。しかし、そこに峰不二子が現れ、先に日記を横取り。不二子はナチス復興を目論む組織に日記を渡しますが、解読にはもう一つの鍵が必要であることが判明します。

 ルパンとヒロインはその鍵を所持しており、追跡の末に日記を取り戻します。しかしヒロインが突然ルパンに銃を向け、組織の人間たちが乱入。ルパンは飛行機から脱出し、ヒロインも救出。砂漠に取り残された一同に、銭形警部が合流し協力関係に。

 一同は日記に記された兵器の場所に向かい、数々のトラップをルパンたちが突破。しかし敵が後をつけており、最終的に兵器が起動。ナチスの復活を信じる男が“ヒトラー”に謁見しますが、実は変装したルパンで、もみ合いの末、敵は転落し、兵器も消滅。最後はルパンがヒロインに大学進学を勧め、銭形から逃げておしまい。

 CGになったルパンたちがどこかぎこちなく最初は気持ちが悪いですが、見ているうちに慣れていきました。映像がCGになったくらいで話自体はいつものルパン三世で水戸黄門的なマンネリズムを楽しむ1作でした。

 そのため安心して楽しいという一方、ありきたりすぎて新鮮さなどは一切なくマンネリズムだから退屈と感じてしまう作品でもありました。逆を言えば子どもも楽しめるので入門編的な面白さはあると思います。

 お宝をめぐってナチ復活を狙う悪の組織とルパンたちと考古学者でお宝に関わった孫娘さんと一緒に戦うというもので、想定の範囲内で話が進行していくだけでした。それにルパンファミリーの活躍がほとんどなく、ダイジェスト的に暴れるだけでチームプレーとしての楽しさとかはあまりなかったです。カタキ役たちがトラップに太刀打ちできず立ち去ったと判断して主人公たちがトラップを解除したら、実はカタキ役立が後ろからついていきましたというのとかも次元大介をはじめ斬鉄剣がないとはいえ五右衛門や不二子ちゃんたちが簡単に捕まっちゃったりするのもどうなのだろうと思ってしまったり。

 メインタイトルが出て大野雄二さんの主題歌がどーんと出るところとかさすがの名曲で盛り上がるメインタイトルですが、どっかで見たことある展開が続く90分でテレビスペシャルとの違いはCGになったくらいしか感じられず、ちょっと個人的に物足りないルパン三世でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/07/09 Blu-ray 2024/11/23 U-NEXT

監督山崎貴 
脚本山崎貴 
原作モンキー・パンチ 
出演(声)栗田貫一 
小林清志 
浪川大輔 
沢城みゆき 
山寺宏一 
広瀬すず 
吉田鋼太郎 
藤原竜也 
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