●こんなお話
ネイビーシールズの作戦中に4人の隊員が200人のタリバンの猛攻に耐える話。
●感想
 何でアフガニスタンでアメリカ人が暗殺作戦を展開しているんだろう? とか政治的なことは脇においておいて。 
 圧倒的多数VS少数精鋭の近代兵器の戦い。というのはエンタメとして燃える設定で、それだけで面白いです。 
 厳しい訓練のモンタージュから幕が開き、主人公たちの日常。そりゃ、あんな厳しい訓練を一緒に乗り越えた仲間なら、特別な絆があると勉強になります。 
 そしてタリバンの悪人を暗殺しようと作戦が展開して、対象を確認して待機してたら。羊飼いにみつかって、彼らを捕まえるけど。逃がすか殺すか。。 
 そして開始60分から怒涛の戦闘シーン。 
 どうやって撮影しているのだろう? と思えるくらい被写体にグイーンと近づいたり、カメラワークと音響が凄いことになってました。 
 圧倒的に不利な状況のなか、パニックにならずに訓練の成果を発揮していく隊員たち、カッコいいです。撃たれたり崖から落ちたりとハチャメチャにやられて血まみれになっていく仲間たち。 
 それと同時に演出も音響がワレて聞こえにくくなったりするのもよかったです。パニック度が増して。 
 ただ、アクションシーンの迫力は素晴らしくて興奮するものでしたが。 
 1人また1人とやられていく仲間たち。そのたびにスローになって、音楽どーん! とここで泣いてください! とばかり説明的にわかりやすい演出が3回くらい繰り返されてグッタリでした。 
 そしてクライマックス。主人公があまり関係なくなってしまって、知らない髭のオジサンと知らない髭のオジサンが殺しあってる感じになってしまって、「どちらさま?」状態でポカンとなって盛りがらなかったです。 
 アメリカ軍って合理的に戦うのかな? と思ってたら、ブリーフィングで「無線が伝わりにくい」と言ってたのにも関わらず、案の定、無線が通じずピンチになるというのは笑ってしまいました。プランBとか一切ないんだ、とか。医療キットとかも持たない作戦もあるんだ、とか。いろいろ勉強になりました。 
   
  迫力の戦闘シーンを描くのもいいですが、やっぱり最初の捕虜を逃がすか? 殺すのか? という葛藤がメインだと思うので、逃がして結局正解だったのか失敗だったのかというのを、もっと描いて欲しかったです。子どもを逃がしたことによって、仲間が死んでいくことにどういう気持ちだったのだろう? 
   
  実話らしいので楽しいとか面白いとかと言ってはいけない映画だとは思いますが、エンタメとして興奮できる映画でした。 
  そしてアフガニスタン人って家の中で、アヒルをシメるときにカーペットの上でやろうとして血まみれになるのとか気にしない民族なんだな、と勉強になりました。
☆☆☆
鑑賞日: 2014/03/27 TOHOシネマズ南大沢 2014/09/30 Blu-ray
| 監督 | ピーター・バーグ | 
|---|---|
| 脚本 | ピーター・バーグ | 
| 原作 | マーカス・ラトレル | 
| 出演 | マーク・ウォールバーグ | 
|---|---|
| テイラー・キッチュ | |
| エミール・ハーシュ | |
| ベン・フォスター | |
| エリック・バナ | 

  
  
  
  
