映画【悪の教典】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 殺人鬼が生徒を殺していく話。

●感想

 同僚の先生からも生徒たちからも人気の先生が、実は先天的な殺人鬼でとんでもない野郎だなーという話。
 前半は人気者の先生の主人公が試験中のカンニング問題やセクハラ問題やモンスターペアレンツ問題を解決していきますが。どうやら彼の周囲では、不審に消えていく人たちがいるらしい。ということに気づいた同僚の先生や生徒たちが調べていきますが。彼らも消えていってしまう。

 何故、人を殺すのか? という動機の部分は描かれないのはよかったです。理由なき殺人の恐怖や理不尽。ところが学園だけではなく、主人公の回想が入って海外時代に何があったのかが描かれますが。話の流れが分断されて盛り上がらないと思いました。
 それに少年時代から捕まらずに殺人を犯してきた男には全く見えない行き当たりばったりの犯行で、特にラスト40分くらいの阿鼻叫喚のクライマックスはひたすら銃で殺害していきますが。周りに人はいなくて、銃声や叫び声が響いても誰も助けに来ない世界です。それに生徒たちももっと生き残るために考えないのかなというくらい、リアクションだけでアクションをしないのが残念でした。

 どうやら先生がおかしいぞ、と思い始める生徒たちや先生を信じて行動する生徒たちの物語は面白かっただけに、もっとアクションシーンにメリハリをつけてほしかったです。だんだんと単調で飽きて行ってしまうクライマックスでした。
 他の先生たちも描きこみが不足してる感じだしで、突っ込みどころも多いですが。これだけの内容のをメジャーな映画で見られて満足な作品でした。

☆☆

鑑賞日:2012/11/07 試写会

監督三池崇史 
脚本三池崇史 
原作貴志祐介
出演伊藤英明 
二階堂ふみ 
染谷将太 
林遣都 
浅香航大 
水野絵梨奈 
山田孝之 
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