●こんなお話
人間界を滅ぼそうとする魔物的なものの野望を阻止する話。
●感想
チャイニーズファンタジーらしいいろんな妖術とかにワイヤーアクションとが楽しかったです。それにロボットなどの科学力も進化している世界の何でもアリのワールドなんかもてんこ盛りの世界観がこれまた中国映画の力押し感がよかったです。出てくる女優さんたちも美人さんで綺麗でした。
ただお話の方は物凄いジェットコースターっぷりで、主人公が失踪した師匠を捜す旅として始まって、手がかりの指輪を手に入れるためにメインのキャラクター同士のバトルがあったと思ったら、共通の敵が現れていつの間にか共闘していつの間にか旅の仲間になっていて、主人公たちがどういう気持ちなのかわからないままにスタートしていました。そして目的である師匠もむこうからやってきてくれたと思ったら、あっという間に退場したと思ったら再登場して…と。こちらの感情が整理する前に次から次に展開していくので、呆然としたまま物語に入りこないまま戦いに入っていく冒険活劇として失格な映画だと思いました。
主人公の仲間が半分人間半分妖怪という正体とかがわかったところで次の展開に意味があったのかとかわかりにくかったり、カタキ役もカタキ役同士でぶつかったりして、煙もくもくの鬼みたいな敵が現れたりしても「あなた一体どちら様?」状態のカタキ役で。しかもどうやってやっつけたのかとかも、いきなり主人公が剣を振り回したら勝っちゃうとかにしか見えず、全く持って盛り上がりに欠けるクライマックスでした。
ちょっともう少し話の詰め込みを抑えたり、整理したりして欲しかった映画でした。
☆☆
鑑賞日:2020/04/13 DVD
リンク
監督 | レニー・ハーリン |
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脚本 | タン・グァンユアン |
出演 | ワン・リーホン |
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