映画【L・DK】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 学校イチのモテ男クンで、常に女性に対して「○○してやるよ」と大橋巨泉さんなみの上から目線な男の子とひょんなことから同居することになった女の子が、当然、嫌い嫌いから好き好きになっていく話。

●感想

 原作が少女マンガだので、リアリティとかの視点で突っ込んではいけない映画で。
 そんな好きでもないイケメンさんと同居することになって、最初は喧嘩ばかりしてるけど。だんだんラブ同居になっていくという。展開に突っ込みどころもこれといってないし、わかりやすいほどデフォルメされたキャラクターたちがわかりやすいリアクションで進めていくので見やすくて面白かったです。
 ラブファンタジーでイケメンさんたちが上から目線でありえないような人ですけど、やっぱりイケメンさんって何やっても許されるのか? と絶望的な気持ちにさせてくれる映画でした。完全な悪人もいなくて、少し傷つく人もいますが。全員善人ってのも年齢層に向けての映画で成功していると思いました。

 けれどもやっぱり突っ込んでしまう映画で、いきなりモテ男クンは主人公の親友の告白に対して「ウザい」とバッサリしてしまって、完全にイヤなやつにしか見えないですけど。主人公は「親友に対して酷い」と言いながらも、結局好きになっていく。「ブルータス、お前もか」と残念な気持ちでした。
 とにかくこのモテ男さんは、主人公に対してパーソナルスペースがほとんどなくて、後ろからいきなりザッと抱きしめたり平気でやっちゃうのが尊敬の眼差しで見つめていました。
 同居するきっかけが料理中の火事でファイヤーしてしまって、スプリンクラーが作動して水浸しになるので、同じ部屋に住むという。スプリンクラーがあるアパートってすごいなと思いながら見てました。

 イケメンさんは他にもいて、同じアパートに住む料理人のお兄さん。このお兄さんも主人公のことが好きなのかな? という。イケメンさん同士で「○○、俺もらっていいか?」というこの手のジャンル映画で確実にあるやりとりをこの作品もありますが、カッコいいです。
 この料理人のお兄さんがクライマックスでは可哀想な役回りで、よくよく考えたら。主人公の親友の作戦で、主人公とイケメンさんがウジウジしてた背中を押すコロガリを発動させますが。このイケメン料理人さんがエサみたいにされて可哀想でした。
 イケメンさんの元カノも主人公の障害としての記号的な人物なので、その後の救いが描かれないのが残念ですが、そこまで描いてたら長くなってしまうので仕方ないのか。

 主人公が男の子の誕生日のために料理を作りますが、その料理が物凄い量でスゲーなと驚く映画で面白かったです。そして、高校生って今はみんなスマホ持ってるんだ。料金、親が払ってるのかな? とか勉強になる映画でもありました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/04/13  TOHOシネマズ南大沢

監督川村泰祐 
脚本松田裕子 
原作渡辺あゆ
出演剛力彩芽 
山崎賢人 
中尾明慶 
岡本玲 
高島礼子 
福士誠治 
桐山漣 
石橋杏奈 
白石美帆 
藤井隆 
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