映画【エール!】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 農業を営む家族で唯一耳の聞こえる長女に歌の才能があることに気づいて、パリの音楽学校へ行くか行かないかで家族がざわつく話。

●感想

 フランス人ってここまで家族に愛情表現するのか、それともこの家族限定なのかわかりませんが。めっちゃスキンシップが凄くて、序盤からそれに圧倒される映画でした。
 主人公が家族の通訳をやっていて両親の性病についてお医者さんと通訳したり生理が来てちょっと好きな男の子の前で暴露されたりプライバシーなんて一切ないオープンな家族が面白おかしく描かれていきます。

 話のベースは長女が嫌々歌の授業に出たら、先生からその才能を認められて歌に目覚めていく様子が描かれていきます。そして、あいまに今の村長ではだめだ! とお父さんが村長選に立候補することになるドタバタ。
 お父さんのお手伝いを家族でサポートしないといけないのに主人公は歌の練習と両立が難しくなっていって、家族と衝突していく。

 親離れ子離れの問題という小津映画のようなのを面白おかしく。ましてや障害だとヘヴィーになりそうですが、軽いタッチで笑える映画になっていました。

 主人公と同級生、お父さんの選挙戦、弟の恋とか最後の最後で判明するのとか個人的にはもっとはっきりと描いてほしかったですが、未来へ駆け始める主人公の表情のラストカットはとても気持ちのいいエンドでした。

 日本の学校の合唱とかだとちょっとダサい選曲だけど、フランスの学校ってなかなか激しい歌詞の歌を歌えるんだと感心する映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2015/10/31 チネチッタ川崎

監督エリック・ラルティゴ 
脚本ヴィクトリア・ベドス 
スタニスラス・カレ・ド・マルベルグ 
エリック・ラルティゴ 
原案ヴィクトリア・ベドス 
出演ルアンヌ・エメラ 
カリン・ヴィアール 
フランソワ・ダミアン 
エリック・エルモスニーノ 

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