映画【暗闇から手をのばせ】感想(ネタバレ)

Kurayami kara te wo nobase
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●こんなお話

 身体障害者専門のデリヘル嬢が様々なお客さんと交流して行って前向きに生きる話

●感想

 序盤はこの仕事が初めてな主人公がいろんなお客さんとの出会いが描かれていきます。その中でメインになるのが事故で足が動かなくなった青年。青年の母親がデリヘル嬢の刺激で足が治るかもしれないという考えに捉えられている。変な宗教にハマったりして、一番身近な家族がわかっていないというのは面白かったです。
 あとはやたらと本番を強要してくる人がいたり、余命いくばくもない難病のお兄さんがいて気になっていたら……な話だったり。前のお店からのストーカーに襲われたり。

 ほいで車いすの青年と夜の海に行って語らう。ここもヒッチハイクで海に行くというのもリアリティあんまりないし、翌朝、いきなり「死にたい!」と海に落ちるという行動をして、主人公に助けられるという。
 70分の中編ではなくもっと長くしてもいいから、葛藤する主人公からの再生という映画としてのストーリーを描いて欲しかったです。「友だちになって」というお客さんが次会ったときに亡くなってしまうとかも展開早すぎだったりと、いろんなお客さんが出てくるのに全員拘束で去って行ってしまう印象でした。

 障害者はピュアな存在というよくある映画の描かれ方ではなく、人間臭い面倒くさい人間として描かれていたのはよかったです。
 こういう人たちがいました。という紹介にはなっていてモチーフはとても面白いのに、ストーリ展開で見せたりキャラクターで見せたりというのものではないので、映画としての面白さがあまり感じられなかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2014/03/11 DVD

監督戸田幸宏 
脚本戸田幸宏 
出演小泉麻耶 
津田寛治 
森山晶之 
管勇毅 
松浦佐知子 
ホーキング青山 
モロ師岡 
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