映画【カンフー・ヨガ】感想(ネタバレ):古代秘宝を巡る冒険と温かいラストダンスが印象的なジャッキー映画

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●こんなお話

 考古学者のジャッキーが伝説の秘宝を求めて、美女や悪人と大騒ぎな話。

●感想

 冒頭は古代のシーンから始まりますが、まるで少し前のテレビゲームのムービーのような映像で、ナレーションを使って一気に世界観を説明する展開となっております。そのため、最初の掴みとしてはあまり魅力を感じられず、物語の中にすっと入り込むことが難しかったです。

 物語は考古学者のジャッキーとその助手たちのもとにインド人のヒロインが現れ、古代の秘宝をめぐって悪党たちとの追いかけっこが繰り広げられていきます。しかしながら、ジャッキー映画の特徴といいますか、ジャッキー以外のキャラクターが非常に魅力に欠けてしまい、特に助手役の若手俳優たちが中心となるシークエンスは退屈さを感じずにはいられませんでした。

 アクションシーンの多くも彼らが担当しており、たとえばハイエナとの戦いの場面では、CGであることが丸わかりのハイエナが登場するため緊張感が薄れ、長い間ハイエナと騒ぎ合う場面を冷静に眺めてしまいました。また、インドの市場を舞台にした大道芸人たちを交えたバトルも、期待したほどの盛り上がりがなく少し物足りなかったです。

 さらに悪役たちの演技も安っぽく感じられ、緊張感のない展開が続くため、冒険活劇としての魅力が十分に引き出されていないように思われました。物語のゆるやかな進行に疲れてしまうこともありました。

 ところが、そんな流れの中でも最後の最後に訪れるスタッフ全員参加のダンスシーンでは、悪役たちも一緒に踊り、ジャッキーが満面の笑みで楽しそうに踊っている姿を見て非常に幸せな気持ちになりました。まさに「人類みな兄弟」というテーマが伝わってくるような温かいエンディングで、ラストの約5分間は満点の100点で、不思議なバランスを持った作品であったと感じます。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/12/25 TOHOシネマズ川崎  2018/11/26 Blu-ray

監督スタンリー・トン 
脚本スタンリー・トン
出演ジャッキー・チェン 
アーリフ・リー 
レイ(EXO)
ソーヌー・スード 
ディシャ・パタニ 
アミラ・ダスツール 
エリック・ツァン 

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