映画【KRISTY クリスティ】感想(ネタバレ):大学生が邪悪な儀式に挑む一夜の攻防

KRISTY
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●こんなお話

 大学の休み中に1人残った学生が謎の集団に襲われる話。

●感想

 主人公のジャスティンは大学生で、講義や恋人との生活、アルバイトに追われる日々を過ごしていた。感謝祭の休暇になると、多くの学生たちは帰省してキャンパスは静まり返り、彼女は恋人や友人の都合も合わず一人寮に残ることを選ぶ。

 ある晩、買い物に出かけたジャスティンはフードを被った不気味な女と遭遇する。女は彼女を「クリスティ」と呼び、意味深な言葉を投げかけて去っていく。その後、車に乗った仲間たちが彼女を追い回し、キャンパスに戻ったジャスティンを執拗に襲い始める。彼らは覆面をした複数の男女で、彼女を「クリスティ」と呼びながら邪悪な儀式のように命を狙うのだった。

 最初に異変に気づいた警備員は逆に襲撃者に殺され、用務員も勇敢に立ち向かうがあっという間に命を落とし、飼い犬まで犠牲になる。ジャスティンは寮やプール施設、グラウンドなどを必死に逃げ回り、身近な道具を使って反撃を試みる。恐怖に怯えながらも彼女は戦う決意を固め、プールでの格闘や車を使った逆襲、シャワー室でのバットを用いた応戦などでひとりずつ襲撃者を倒していく。

 最後にリーダー格の女と対決したジャスティンは、火を使って撃退し、夜明けを迎える。その後の報道で明かされるのは、この出来事が全米各地で同時に行われていた儀式の一部であり、「クリスティ」と呼ばれる女性を狙う集団の存在であった。

 主演のヘイリー・ベネットはとても魅力的で、序盤に登場する警備員や門番が親切で好感の持てる人物として描かれていたのも良かった点だと思います。一方で、前半は幽霊的に不気味さを漂わせていた敵が、後半になると主人公の機転に翻弄されて次々と倒されていく展開はやや単調に感じました。大学内を走り回る場面が多く、映像的な面白さが薄くなってしまった印象もあります。ただ、主人公が恐怖を乗り越えて生き延びる姿には緊張感があり、全体として一定の見応えを持つ作品だったと思います。

☆☆

鑑賞日:2025/09/28 U-NEXT

監督オリヴァー・ブラックバーン 
脚本アンソニー・ジャスウィンスキー 
出演ヘイリー・ベネット 
アシュリー・グリーン 
ルーカス・ティル 
クリス・コイ 
マイク・シール 
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