映画【ファンタスティック・フォー】感想(ネタバレ):科学とヒーローの物語

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●こんなお話

 テレポーテーションをやろうとする天才な若者たちが実験するけど、案の定、トラブルに見舞われてスーパーパワーを手にしてしまう話。

●感想

 リード・リチャーズは幼い頃から物質転送装置の開発に情熱を注いでいた。同級生のベン・グリムと共に装置を完成させ、科学コンテストに出展するも、先生たちには理解されず、周囲からの関心は得られなかった。7年後、リードはバクスター財団にスカウトされ、ストーム博士や養女のスーザン・ストーム、息子のジョニー・ストーム、研究者のビクター・フォン・ドゥームらと共に研究を進める。

 ある日、NASAに手柄を奪われそうになったため、自ら異次元空間への転送実験を行う。リード、ジョニー、ベン、ビクターの4人が転送されるも、プラネットゼロで事故が発生し、ビクターは行方不明となる。帰還後、4人は異次元のエネルギーにより超能力を獲得する。リードは体を自由に伸ばす能力、ジョニーは炎を操る力、ベンは岩のような体、スーは透明化の力を得る。

 能力を得た後、リードだけが異なる行動を取り逃走するが、仲間たちに捕まり、再び異次元への実験に挑む。転送先でビクターを発見するが、彼はドクター・ドゥームとして地球滅亡を企てる。4人はドゥームの計画を阻止し、最終的に地球を救う。こうして彼らは「ファンタスティック・フォー」と名乗ることとなっておしまい。

 物語序盤では、研究チームの結成から装置開発に至る過程が丁寧に描かれ、科学的探究心や若者たちの情熱が伝わる展開でした。しかし、能力獲得までの描写に時間をかけすぎたため、物語の進行がやや重く感じられます。能力を得た後も、登場人物たちの葛藤や心情の動きが描かれず、淡々と場面が進むため感情移入の機会が限られた点が少々惜しかったです。

 さらに、能力を活かした派手なアクションシーンはほとんど登場せず、クライマックスにおいてもチームプレーや戦術が描かれる場面は少なかったと感じました。そのため、ヒーロー映画としての爽快感や興奮にはやや欠けていた印象。それでも、科学的アプローチや装置開発の描写には丁寧さがあり、ファンタスティック・フォーとしての原点を丁寧に描こうとする姿勢は感じられる1作だと思いました。

☆☆

鑑賞日: 2015/10/09 TOHOシネマズ川崎 2021/12/28 Disney+ 2025/09/17 Disney+

監督ジョシュ・トランク 
脚本ジョシュ・トランク 
ジェレミー・スレイター 
サイモン・キンバーグ 
出演ケイト・マーラー 
マイルズ・テラー 
ジェイミー・ベル 
マイケル・B・ジョーダン 
トビー・ケベル 
レグ・E・キャシー 
ティム・ブレイク・ネルソン 

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