映画【ファイティング・ダディ 怒りの除雪車】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 息子がマフィアの薬物の密輸のゴタゴタに巻き込まれて亡くなってしまったため、リベンジするお父さんの話。

●感想

 北欧の雪景色と静かな音楽が雰囲気抜群の映画で映画内で起こることは殺人の連続で恐ろしい出来事だけど金網でぐるぐる巻きにして滝に落としていく淡々と冷たい殺人が印象的な作品でした。

 息子が殺されたのでマフィアを1人また1人と殺していって、マフィア側も敵対するマフィアのせいだと勘違いして2つのマフィアが対立して自滅していく面白さがありました。主人公が雇った殺し屋のチャイナマンがお金を受け取ったと思ったらターゲットのボスのところに行ってあっさりと情報を売っちゃっうという守銭奴っぷりが笑えて、ゲイの子分がいて禁断の恋をしているけど、あっさり…という展開とかも好きでした。

 映像や雰囲気は文学的なものですが、マフィア側がコメディタッチになっていてそれはそれで楽しいですが。主人公のお父さん側の悲壮感みたいなものが薄まってしまっていると思いました。主人公もマフィアも対立するマフィアもみんながお父さんとして息子が大事というところがあまり感じられなく、かつそこまで笑えるものではなく微妙な気持ちになります。主人公と2つのマフィアの三つ巴の戦いもクライマックスで一応のバトルロイヤルがありますが、あっさりと銃撃戦をして結果終わっていた。みたいな感じでアクションシーンとしてイマイチなクライマックス。

 父親がみんな息子を愛しているというのがわかるのは楽しい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/10/22 Amazonプライム・ビデオ

 

監督ハンス・ペッテル・ムーランド 
脚本キム・フィップス・オーカソン 
出演ステラン・スカルスゲールド 
ブルーノ・ガンツ 
クリストファー・ヒヴュ 
ビアギッテ・ヨート・スレンセン 
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