映画【KOTOKO】感想(ネタバレ)

kotoko
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●こんなお話

 シングルマザーの愛情の話。

●感想

 他人が声をかけてきても、もう1人の他人の姿が見えて襲い掛かってくるように見えてしまう主人公。ひたすらわめき散らしていく序盤で見ているだけで、ちょっとグッタリしてしまいます。

 リストカットをして、普通に見てると自殺しようとしてるのかな? と思いますが、主人公は生きるためにやっているという。その事自体は理解できませんが、この映画で主人公をずっと追いかけていくと悲しくて哀れに思えてきました。

 虐待の疑いをもたれて、沖縄の姉夫婦に子どもを預けることになった後の悲しむ姿。そこで歌うシーンなんかは、さすがは本職なのか、魅せられてしまうさすがの圧巻シーンでした。

 そんな主人公に魅せられた人気作家が出てきて、主人公にフォークで両手を刺され殴られてもすべてを受け入れる。なぜ、彼が消えてしまったのか? というのは観客の判断に委ねられます。というか、この作家自体の存在も虚構だったのかもしれません。

 そして愛する息子も二重に見え始めて、赤ちゃんの首を絞めはじめ。からのラストシーン。そこには中学生の息子。たわいない話をして、千羽鶴を渡してまたさっていく。その窓から見ていると、1回去って消えたと思ったらまた出てきて手を振る。
 その姿は主人公が息子にしていた行動と全く同じで。主人公を理解するキャラクターは作家以外は誰も出てこなかったけど、息子には「手を振る」という行動が「手を振る」息子という存在だけは確実にいたということ。
 このラストシーンは、ちょっと泣きそうになってしまいました。

 暴力シーンも結構激しいし、現実と虚構が入り乱れてわかりずらいですし耳障りなノイズが激しいですが。それでも素晴らしい映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2012/12/10 DVD

監督塚本晋也 
脚本塚本晋也 
原案Cocco 
出演Cocco 
塚本晋也 
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