映画【キクとイサム】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 キクとイサムのハーフの子どもたちが差別とかと戦いながら生きる話。

●感想

 戦後の田舎では、21世紀の現在よりも差別意識は強かったと思いますが。それでも、明るく生きるキクとイサムを観ていると一緒になって明るい気持ちになりました。子ども2人の自然のお芝居と北林谷栄のおばあちゃんが素晴らしいです。

 主人公たちと近所の人たちや子ども達のやりとりは、喜劇のようで笑えました。けれど、キクが一生懸命やっても周りの人たちからはマイナスに見られたりして。胸が詰まりそうでした。それでもなお、明るく生きる少女キクとおばあちゃん。

 映画の中では、確かに街の人たちから白い目で見られ差別を受けて生活していますが。おばあちゃんをはじめ3人を本気で心配して、将来のことを考えてくれる近所の人たちの存在が大きいと思いました。
 イサムがアメリカに送るか送らないかで意見を戦わせるシーンは、全員で子ども達の行く末を真剣に話しあっているのがわかる名シーンでした。

 ただ、アメリカに渡ったイサムがその後どうなったのかを少しは描いてほしかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/11/07 DVD

監督今井正 
脚本水木洋子 
出演高橋恵美子 
奥の山ジョージ 
北林谷栄 
滝沢修 
宮口精二 
東野英治郎 
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