映画【希望の国】感想(ネタバレ)

kibounokuni
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●こんなお話

 震災で辛い思いをしながらも希望を持って生きる人たちの話。

●感想

 原発が爆発して政府が決めた20キロ圏内は避難という命令で、自分んちは大丈夫だけど隣人はダメというあいまいな避難計画の設定だったり避難した先で放射能恐怖症になって、他の人たちは放射能のことなど忘れているけど心配してしまって他の人たちからは見下されてながらも生きる姿などはよかったです。生まれてくる子どものために、どうしたらいいのかと考えながら見てました。

 けれども、この映画の登場人物たちは地震が起きて自主避難する息子夫婦と残る老夫婦。そして隣人一家。
 自主避難をするかしないかで息子がいきなり号泣して「親父! 親父!」を連発するのもそこまで別れるのに嫌なのかがわからなかったり。しかもそれが最初と最後に2回の別れとも同じテンションというのも苦痛でした。

 被災地の人が差別される描写もすごくて、道路を歩いてると道路でいじめをしている小学生で注意するとそのまま画面の奥へ歩いていくという演出もあり得ないと思ってしまいます。道の上でガッツリいじめしてる小学生。
 避難所で原発賛成派が「お前らのせいだ!」と非難されたり、病院で歩いているとヒソヒソ話されたり笑われたりと浅いお芝居を見せられるのが苦痛でした。他にも警官の封鎖場所を主人公たち何回も突破したり、しかも車で突破しているのに走って追いかける警官たち。バスで避難したのに避難所になぜか家においてたバイクがあったので、どうやって家に戻ったんだろうと不思議に思うところもありました。
 
 しかも福島の事故が遭っての2回目の事故なので、果たして主人公たちみたいに何の知識もなく周りの主人公たちを馬鹿にする人たちみたいな行動をとるのだろうかと疑問に思いながら見てました。

☆☆

鑑賞日:2012/11/17 イオンシネマ新百合ヶ丘

監督園子温 
脚本園子温
出演夏八木勲 
大谷直子 
村上淳 
神楽坂恵 
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