●こんなお話
高齢のお父さんの運転が心配な家族だったり、お父さんの同級生の生活を心配したりする家族の話。
●感想
頭のタイトルクレジットのデザインから凄くて凄いセンスでした。監督:山田洋次どーんと顔写真まで出てきて凄いです。タイトルデザイン:横尾忠則と出るのも圧倒されました。
お父さんの車が傷だらけで、心配する長男とその奥さん、そこから長女家族、更には次男夫婦と1つの議題で家族を経由していって、最後にお父さん。という流れが丁寧につづられていきます。みんなでズッコケたりして、これぞ松竹の喜劇映画。という気持ちにさせてくれました。
そんな中、お父さんが同級生と再会して彼の生活が明らかになっていって、現代日本の問題点が喜劇の中でも浮かび上がってきて、お父さんの「この国はいくつまで働かせる気だ」というセリフが刺さりました。
安心の喜劇映画ですが、やっぱり山田作品独特の若者の描き方が見ていて居心地が悪くて、妻夫木クンと蒼井優夫婦のキャラクターがファンタジー映画を見ているかのようでした。それにピザを食べる孫がお父さんと電話する。とかいうシーンが長いこと挿入されますが、どういう意味があるんだろう? とわからないシーンとかもあったりしました。そして結局、お父さんの運転免許問題は解決しないのも不完全燃焼な気持ちのままで終わってしまう映画でした。
にしても主人公のお父さんは家もあって子どもや孫に囲まれて幸せな生活で恵まれているなとうらやましい家族でした。自分の老後とかも考える下手なホラー映画より怖い映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2017/06/17 シネマサンシャイン平和島
リンク
監督 | 山田洋次 |
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脚本 | 山田洋次 |
平松恵美子 | |
原作 | 山田洋次 |
出演 | 橋爪功 |
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吉行和子 | |
西村雅彦 | |
夏川結衣 | |
中嶋朋子 | |
林家正蔵 | |
妻夫木聡 | |
蒼井優 | |
風吹ジュン | |
小林稔侍 | |
劇団ひとり | |
笑福亭鶴瓶 |
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