映画【カラスの親指】感想(ネタバレ)

karasu-no-oyayubi
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●こんなお話

 詐欺師のおじさん2人が、スリを働く女の子と出会いその姉と恋人と不思議な出会いで共同生活を送り過去に主人公たちを苦しめ今の生活にも脅威となってきたヤクザに詐欺を働いてぎゃふんと言わせようとする話。

●感想

 160分ある内容でテンポもいいし、話も面白いので退屈はしないですが物理的に160分あるのでやっぱり疲れてしまいます。
 主人公の仕事の説明、過去の主人公の出来事とカタキ役の説明、女の子の日常の説明、また主人公の仕事の様子があり、そこでスリを働く女の事それを助ける主人公たちの出会いがある。ここまでで開始40分ほどと物語が動き出すまで長いです。
 とはいえ、伏線も多く最後の最後にあることが判明しますが。何気ない台や行動が全て意味のあることだというのがわかります。

 主人公は過去に自分の行動のせいで女の子たちを苦しめた事を悔いて、罪滅ぼしの意味を込めてヤクザを騙すアルバトロス作戦を実行する。その準備などが描かれ、いよいよ実行する。その時の緊張感。果たしてどこまでが計画通りでどこまでがハプニングなのかというのがわからないのが面白いです。
 そしてその後のネタばらしで、そういうことかとわかる爽快感。更にそこからもう1つ、この映画の本当の意味がわかる。

 すべてに意味があって伏線だったというのがわかり、そして何故そういう行動をとっていたのかというのがわかったときに。ホロっとするものでした。
 ボクがよかったのは、冒頭で黄色い風船が空に飛んでいきますが。その時は主人公は何も言わない。エンディングでも冒頭と同じく黄色い風船が飛んだ時に主人公が言う台詞。風船を気にするという事は人の気持ちがわかるようになったということ。映画を通して成長したんだということがわかるエンディングだったと思います。

 ただ、全部見終わってみると、盗聴して銀行口座をメモしていましたが果たしてその行動の意味があったのかがわかりませんでした。あそこおをまるごとカットしてもアルバトロス作戦には何の支障もきたさなかったように思えました。

 とはいえ、詐欺師だけど実は詐欺をしていなかったり疑似家族から親しくなって信頼していく様子を見てるのは楽しい映画で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/06/06 DVD

監督伊藤匡史 
脚本伊藤匡史 
原作道尾秀介
出演阿部寛 
村上ショージ 
石原さとみ 
能年玲奈 
小柳友 
鶴見辰吾 
ベンガル 
戸次重幸 
ユースケ・サンタマリア 
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