映画【紙の月】感想(ネタバレ)

kaminotsuk
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●こんなお話

 銀行員の主人公が年下男性と出会って横領事件起こす話。

●感想

 シネスコの横長の画面に灰色な映像が綺麗で冷たい印象が伝わってくるのがよかったです。
 銀行員というディテールが面白くて、通帳をお通帳って言ったりするのがよかったです。横領ってこうやるんだ、という盗みの手口なんかは見たことなかったので新鮮な気持ちで見られました。
 主人公を追い詰めていく小林聡美さんも素晴らしかったです。クライマックスの静かな対立から椅子で窓を割るという行動もショッキングでよかったです。

 ただお話のきっかけとなる若い男との不倫が個人的にはよくわからなくて、目線を合わせただけですぐホテルというのが入り込めなかったです。スローに音楽が入る印象的なシーンにはなってますが、なぜ不倫したのだろう? というのがノイズになって入り込めなかったです。
 そして相手が借金だらけの大学生で「○○万円なら何とか」と典型的なダメ男に貢ぐという流れ。そこからしだいに横領をしていく。

 映画を見て、優しいけど心がイマイチ通ってない主人がいて銀行で働く主人公が若い男と出会って、不倫して遊ぶ金欲しさに横領して豪遊するけどだんだんバレて逃げる。それが一体何だったんだろう? という映画でした。
 幼少時代の募金のくだりと横領が一体何のつながりがあるんだろう? 偽物のだからいいとかうんぬんとかよくわからなかったです。

 ヒモの生活って羨ましいなという不純なところで見てました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/11/23 イオンシネマ多摩センター  2016/06/09 Hulu

監督吉田大八 
脚本早船歌江子 
原作角田光代
出演宮沢りえ 
池松壮亮 
大島優子 
田辺誠一 
近藤芳正 
佐々木勝彦 
天光眞弓 
中原ひとみ 
平祐奈 
小林聡美 
石橋蓮司 

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