●こんなお話
身分の低かったお侍が藩主に認められて出世するけど、権力争いの中、恋愛とかも自由にできない話。
●感想
加賀藩の身分の低い侍の主人公が火事の火消しで揉めるところをいい感じで仲裁するところから始まって、負傷した女性に添え木として扇子を渡してその女性を知りあう。そしてその女性といい感じになっていくけど、藩主にその女性がお気に入りになりそうになるけれど。その女性の友人を大奥へ差し出す。
そして出世する主人公。いろんな交渉役になって忙しくなって恋人となかなか出会えず、手紙でやりとりする。国家老の妨害により謹慎になったりするけど、藩主のお気に入りなので出世していくけど、とうとう恋人が藩主に気に入られて側室になっちゃう。ここから「もう自分は死んだ」と目つきが変わる主人公。大友柳太郎さんの鬼気迫る表情が凄いです。
そしてテロップでどんどんと年月が経ってさらに出世するけど、藩主の容体が危篤になって新しい藩主の時代になり、敵対する相手に前藩主毒殺の容疑がかけられて切腹を命じられるけど、側室たちはどうなるとこの藩命では切腹できぬと拒否して上意討ちで大暴れのクライマックス。
やっとこさ恋人関係になっても藩主の一存で差し出さないといけなかったり、権力を手に入れたらそれの奪い合いで命のやりとりになるというのとかお侍って何だろう? と武士道の辛さを描いている1本だと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2022/08/30 U-NEXT