映画【次元大介】感想(ネタバレ):孤独なガンマンと子どもの絆!日本の裏社会で繰り広げられる過激アクション!

Jigen Daisuke
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●こんなお話

 拳銃を修理しに来た街が支配されていて支配者と対決する次元大介の話。

●感想

 主人公は一騎打ちを申し込まれ、相手を倒すものの狙いが微妙に外れてしまい、少し戸惑う表情を見せる。その後、メキシコに渡り射撃練習を続けながら、武器商人に愛用の銃の修理を依頼する。しかし提示されたのは新しい銃で、納得がいかない様子。だが、日本に腕のいい修理職人がいると聞き、日本へ向かう。

 到着したのは日本の貧民街。そこでは別の物語が同時進行していて、犯罪組織に囚われた子どもを、若いカップルが命懸けで逃がそうとしていた。途中で女性は命を落としてしまう。

 主人公は貧民街に住む知り合いを頼り、銃の修理をしているという時計屋を訪ねる。そこにいたのは年配の職人。彼はもう銃の修理はしていないと断るが、事情を抱えた子どもが訪ねてきたことで考えを変える。修理の代わりに、子どもの護衛を主人公に依頼する。

 主人公が子どもとともにアジトに向かうと、既に女性は殺されていて、貧民街を牛耳る新たなボスが子どもの血液を使って麻薬を生成しているという狂気の計画が明らかになる。

 主人公の家に敵が襲撃してきて子どもが連れ去られ、彼自身も傷を負うが、治療を受けて再び立ち上がる。敵のタワーに殴り込みをかけ、タワーの外、内部の階段、屋上と立て続けに銃撃戦が展開され、最後には顔が変形する異形の敵や右腕を持つ強敵を倒し、ボスと一騎打ちに。苦戦しながらも勝利し、子どもを無事救出して物語おしまい。

 アクションは序盤は引き込まれましたが、終盤の怒涛のバトルでは、1人で何十人も倒す展開が続き、だんだんと既視感と単調さを感じてしまいました。貧民街、タワー外、階段内と場所が変わっても撃ちまくる構図はほぼ変わらず、次第に緊張感が薄れていきました。

 また、セリフや演出に漫画的な誇張が多く、リアルさを期待して観るとやや空振り気味。子どもとの絆を描く展開も、子どもがトラウマに苦しむ描写が繰り返されて重く感じられ、感情移入しにくかったです。

 とはいえ、顔の形が変化する敵キャラや、若返りのために子どもの血液を利用するという陰謀論的な設定には独特の魅力があって、そこは面白く観られた部分です。全体的には過剰演出とハードボイルドの融合を楽しむタイプのアクション映画でした。

☆☆

鑑賞日:2023/10/20 Amazonプライム・ビデオ

監督橋本一
脚本赤松義正
原作モンキー・パンチ
出演玉山鉄二
真木よう子
永瀬正敏
草笛光子
真木ことか
さとうほなみ(佐藤穂奈美)
笹野高史
本宮泰風
波岡一喜
野村祐人
馬場徹
田中要次
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