映画【イップ・マン 最終章】感想

☆☆

●こんなお話

 日本軍から香港へと逃れたイップマンは、そこで弟子たちをとる。でも当時の香港はみんな不況で貧乏で食ってくのが大変で頑張るという話。

●感想

 カンフーアクションというより1960年代香港生活史みたいな内容で、主人公のイップマンは特に何もしません。中国本土にいる奥さんを呼び寄せ、貧乏ながら微笑ましく過ごしたり。

 話に動きをつけるのは弟子たち。弟子の1人の警官は、労働組合のストをやってる仲間の弟子と対立することになってしまい悩んだり。買収に手を染めていったりの葛藤のドラマが展開されたり。イップマンからのれん分けされて道場を開いた弟子は、道場が上手くいかずにお金のために裏の格闘大会に出場して深みにハマっていったり。
 また別の道場の門弟たちと問題が起きたり。イップマン自身は「暴力に使ってはいけない。自分を磨くため」とまっとうな教えをしてますが、トラブル続出の門弟たちで、ちゃんと教えが伝わってるのか謎のイップマンファミリー。
 イップマンのお世話をする女性が出てきて、弟子たちが「奥さんじゃない!」とめちゃくちゃ悪態ついたりするのも、気持ちはわかるけどその態度どうなんだと思ってしまうような行動をとっちゃいます。

 アクションシーンの挿入の仕方も突然で、イップマンのライバルの道場の人たちがいきなり日本でいう棒倒しみたいな大会に参戦して、そこでいきなりアクションが始まりますが。その大会のルールもわからないし、何でみんな殴りあってるのかすらよくわからなかったです。
 詠春拳を使う主人公のアンソニー・ウォンさんの流れるような動きはカッコよかったです。

 1つの流れとしての物語の動きがなくて、貧乏なイップマンファミリーがいました。労働ストしました。警官は汚職に染まっていきました。イップマンに新しい女性ができました。息子が本土からやってきました。
 とエピソードはいくつもあるのに、盛り上がらない構成。しっかりと感情移入させるなりなんなりをしないと、知らない人たちが知らないことで悩んでる映画になってしまっていると思いました。

 ちょっと100分見てて一体この映画で描きたいことは何だろう? とわからない映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2013/10/05  新宿武蔵野館

監督ハーマン・ヤウ 
脚本エリカ・リー 
出演アンソニー・ウォン 
ジリアン・チョン 
ジョーダン・チャン 
エリック・ツァン 
イップ・チュン 
アニタ・ユン 
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