映画【人質 韓国トップスター誘拐事件】感想(ネタバレ):スター俳優が巻き込まれる極限の誘拐事件!脱出劇と警察の追跡が交差するスリラー

Hostage: Missing Celebrity (2021)
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●こんなお話

 人気スターが誘拐されて逃げようとしたり救出しようとする刑事たちの話。

●感想

 スター俳優の主人公が、コンビニ帰りに不良の若者たちに絡まれ、何かおかしいと思った瞬間にそのまま拉致されてしまう。目が覚めると、見知らぬ部屋で縛られた状態で、同じく誘拐されていた女性と一緒に監禁されていた。ニュースではその女性が誘拐されたと報じられており、彼女と一緒にいた男性が殺害される映像まで見せられる。主人公は「金ならある」と犯人たちに伝える。

 キャッシュカードが自宅にあると言うと、主犯格がカードを取りに家へ向かう。その間、主人公はガラス片を手に入れて拘束を解こうとする。外部への連絡手段として、マネージャーに電話をかけるが応答がない。そこで、後輩に電話し、自身が過去に演じた刑事の役名を使って暗に異常事態を伝える。結果的にその情報がマネージャーに届き、警察が動き出す。

 主犯格は家にカードがないことに気づき、コンビニに預けてあると知って向かうが、店員に不審がられて受け取れない。警察は監視カメラの映像や証拠から犯人たちにたどり着き、コンビニに急行。主犯格は逃走し、爆弾を使って混乱を引き起こす。共犯者の一人が逮捕されるが、取り調べ中に自殺してしまう。

 その頃、主人公は病気を発症して意識を失う。焦った犯人が拘束を解いた瞬間、主人公がガラスの破片で反撃し、女性とともに脱出。お手製の銃で追ってきた犯人を撃退するが、結局また捕まってしまう。

 その後、主犯格は自首し、「アジトの場所を教えるから減刑と毎月の報酬を」と要求。警察とともに向かった先は罠で、建物に仕掛けられていた爆弾が爆発。警察は負傷し、主犯格は再び逃走。だが、主人公のスニーカーを履いた老人の情報から、女性刑事だけが本物のアジトを突き止める。

 女性刑事の突入で隙が生まれ、主人公と女性は再度脱出。戻ってきた主犯格との格闘の末、警官たちが突入して犯人を逮捕。全てが終わる。

 ラストは2年後。俳優業を引退していた主人公が、自身の誘拐事件を題材にした映画の撮影現場に訪れ、後輩たちに挨拶しておしまい。

 単純な人質誘拐ものではあるけれど、警察の捜査パートや、どうやって脱出するのかの攻防にハラハラさせられる構成でした。犯人グループの内部崩壊や突発的な爆破など、計画のずさんさに突っ込みたくなる部分もありましたが、それすらも勢いに変えて突っ走っていく展開は、見ていて楽しかったです。スピード感と危機感が連続する、娯楽性の高いサスペンス作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2024/03/07 WOWOW

監督ピル・カムソン 
脚本ピル・カムソン 
出演ファン・ジョンミン 
イ・ユミ 
リュ・ギョンス 
キム・ジェボム 
チョン・ジェウォン 
イ・ギュウォン 
イ・ホジョン 
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