●こんなお話
葛飾北斎の悩みとか絵を描いたりする話。
●感想
芸術が締め付けが厳しい時代に蔦屋重三郎という人物のお店が役人が踏み込んで荒らされる。荒らされた室内の中、1人の絵を見つけてその絵師の名前を聞いて調べる。勝川晴朗なるその絵師に話を聞くけど生意気で取り合わない。
人気の絵師の歌麿と主人公の晴朗を引き合わせて歌麿から「お前の絵は下手だ」ということを言われてたり、東洲斎写楽という人気絵師とも出会って彼の芸術論に落ち込んだのか彷徨って歩いて絵の勉強をしたのか、蔦屋の元に戻ってくる。すると蔦屋に認められて主人公の絵が話題に。けど蔦屋は病で死んでしまう。結婚して奥さんと幸せに過ごしたり。
時代は変わってもう老人となった主人公。幕府の締め付けが酷くなっていくのが描かれたり、倒れて身体が不自由になりながらも旅に出たりして晩年に有名作品を描いていく。そして友人が殺されてしまい、執念でその絵を描いていって終わり。
正直、この映画を見て葛飾北斎の凄さみたいなのは一切伝わってこず。どうしてこういう絵を描けたのかとかわからないため、主人公が若い時に人気絵師たちと出会ってどう刺激されて成長したのかとか、ただふらふら彷徨って帰ってきたら「さすがや」みたいな認められ方をしたのかとかわからなかったり。奥さんが急に出てきて子どもが生まれるうんぬんとか結構長いやりとりがあったり、このエピソードいるのだろうか? という展開が多かったです。
晩年の田中泯さんはさすがの迫力ですが、それも葛飾北斎というより前衛舞踏家の田中泯さん。のような迫力で青い絵の具を頭からかぶって踊りだすのとか、どういう気持ちで見ればいいのかわからなかったです。
単純に葛飾北斎の人生や人間的苦悩葛藤、または絵の魅力などが伝わってくる伝記映画を期待してみると肩透かしを食らう映画でした。
☆☆
鑑賞日:2022/04/18 WOWOW
監督 | 橋本一 |
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脚本 | 河原れん |
出演 | 柳楽優弥 |
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田中泯 | |
阿部寛 | |
永山瑛太 | |
玉木宏 | |
瀧本美織 | |
津田寛治 | |
青木崇高 | |
辻本祐樹 | |
浦上晟周 |