映画【ハイランダー/悪魔の戦士】感想(ネタバレ):中世スコットランドと現代を駆ける宿命の剣士|不死の戦いを描いた壮大なアクション

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●こんなお話

 不老不死の戦士が同じ不老不死の戦士たちと戦う話。

●感想

 プロレス観戦を終えた主人公が駐車場に向かうと、突然謎の男に襲われ、激しい戦闘の末に相手の首を切り落とすという展開から物語が始まる。

 物語は時を遡り、1500年代のスコットランドへ。主人公は兵を率いて戦に出るものの、戦闘で命を落とす。再び現代に戻ると、首なし死体が発見され、捜査が始まります。現場に落ちていた古びた剣を手がかりに、刑事が古物商である主人公のもとを訪ねる。バーで偶然出会った主人公と刑事は、その直後に再び襲撃を受け、警察のヘリが駆けつける中、両者ともに逃走。

 1500年代のスコットランドに戻ると、死んだはずの主人公が突如復活し、村人たちは恐れをなして彼を追放する。その後、主人公は結婚し、鍛冶屋として平穏に暮らしていたところ、スペインから来た謎の男と出会います。男は、「首を落とされない限り死なない」という特異な運命を主人公に告げ、さらに、同じ力を持つ宿敵が存在し、彼が勝てば世界が終わると語る。スペインの男は主人公を鍛えるものの、自身は敵との決闘に敗れ命を落とします。

 時が流れ、主人公は不老不死のまま妻の最期を見届ける。現代では、主人公の前に現れた刑事が日本刀について問いただし、また主人公の旧友で同じく不死の存在も敵に敗れます。主人公は刑事に自分の正体と過去を明かし、やがて2人は心を通わせるものの、刑事は宿敵に誘拐されてしまう。最終決戦は工場で繰り広げられ、激闘の末に主人公が勝利しておしまい。

 物語はスコットランドの歴史と現代を行き来しながら、壮大なスケールで描かれており、剣による戦いや不老不死の宿命を描いたアクションとして十分に見応えがありました。特に中世の戦闘描写や現代のチェイスシーンなど、さまざまな時代でのアクションが楽しめました。

 一方で、110分という長さはやや冗長に感じられる部分もあり、とくに現代パートでの恋愛描写についてはテンポが鈍る印象も受けました。ただし、物語の随所で流れるクイーンの楽曲が作品の雰囲気を一気に盛り上げており、音楽による高揚感は見どころのひとつだと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2024/05/25 U-NEXT

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