映画【バッド・ルーテナント】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ニコラス・ケイジが悪い刑事だけど頑張る話。

●感想

 映画のほとんどが主人公のニコラス・ケイジのお芝居で引っ張っていくもので、本当に、プライベートこんなんじゃないのかな? って思えるくらい目がイッちゃってました。素晴らしいです。主人公にとって正義と悪の違いが見ているボクにはよくわからず、ただ警察バッジと44マグナムを武器にひたすらコカインを求める姿は面白かったです。

 ただ、もう少し話にわかりやすいポイントを設けて欲しかったです。偶然にことが上手いこと運んでいるようにか見えないのもマイナスでした。

 主人公以外は、これとって魅力をあまり感じられないのも痛かったです。ヒロインであるエヴァ・メンデスが主人公にとってどんな存在なのかがあまり伝わってこなくて。ただ、問題を起こすためだけにいる人物に見えてしまいました。せっかく麻薬の更正施設に行くという行動をとるのなら、主人公の麻薬中毒を救う役割を与えても良かったと思いました。

 主人公が、麻薬吸いまくるし証拠は奪っちゃうし民間人は脅すしで。やりたい放題ですが、周りの刑事たちの反応がないため。こういう刑事さんは、当たり前にいるのか? 苦々しく思っているのか? 見てみぬふりをしているのか? などの警察のなかでの立場を知りたくなりました。簡単に表彰をしてしまうだけに見えてしまったのも痛いです。

 そして、何よりこの映画の後の主人公の行く末が気になったまま終わって不完全燃焼で終わってしまった感じが強く何ともいえない気持ちで終わったのが残念でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/01/21 DVD

監督ベルナー・ヘルツォーク 
脚本ウィリアム・フィンケルスタイン 
出演ニコラス・ケイジ 
エヴァ・メンデス 
ヴァル・キルマー 
イグジビット 
フェアルーザ・バーク 
ショーン・ハトシー 
ジェニファー・クーリッジ 
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