映画【ハードロマンチッカー】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　在日韓国人の不良たちの話。

●感想

　喧嘩にレイプにやりたい放題の登場人物たちで、バイオレンスシーンてんこ盛りで凄かったです。

　主人公は子分が問題を起こして、自分にまで面倒なことになったからという。子分のためでなく、自分が疑われてイライラするからという自分中心の理由で問題解決に動き始めます。そこからして面白いキャラクターでした。しかも、この主人公が動くたびに喧嘩が始まり。それがもとで更に恨みを買い狙われるハメになるという。
　四面楚歌状態になったたときにタイミングよく小倉のクラブのオーナーになるという展開はちょっと出来すぎなような気もしましたが。でも、そこのオーナーである中村獅童さん演じるヤクザのお芝居には笑ってしまいました。静かな口調でとんでもないことを言うのは面白かったです。

　尊敬するヤクザから大切なカギを預かり、それを無くしてしまったことから。自分を狙っている男の下へと決闘に向かう展開からちょっと漫画ちっくになってしまって残念でした。クライマックスの戦いも殴られても殴られても立ち上がる主人公を見て、どう感じ取ればいいのかがわかりづらかったです。あれほど狙われてた結果がこれかかと。
それまでの親友の事故や気になっていた女子高生の売春など、深いような関係で実は浅い関係というのは現実的で希望を感じさせない作りだけだっただけに残念でした。それに、登場人物たちのその後もいらかったと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2012/05/24　DVD