映画【ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊】感想(ネタバレ):歌とダンスで奇跡を起こすペンギン

Happy Feet Two
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●こんなお話

 ペンギンの世界が氷で閉ざされてしまって他のペンギングループが助けを求めに行く話。

●感想

 タップダンスの才能に恵まれた父ペンギン。その子どもは、なぜかダンスがどうしても苦手で、同世代のペンギンたちにからかわれたり仲間外れにされたりすることもある。そんな日々のなか、ある時子どもたちは別のグループの住処へと遊びに行く。そこでは、空を飛べる“ペンギン”がヒーローのように扱われていた。自分も空を飛べるようになるかもしれない、そんな希望を抱くようになる子ども。けれど、楽しい時間は長くは続かず、迎えにきた父と一緒に帰ろうとした矢先、トラブルに巻き込まれ、父親が氷の下に落ちてしまう。

 命がけで助けに向かう子どもと仲間たち。その後、何とか元のグループの元へ戻るが、そこでは住処が巨大な氷の山に覆われてしまい、ペンギンたちは外界から閉ざされた状態になっていた。食べ物もなく、脱出もできない。その危機を察知した“飛ぶペンギン”や、人間に助けられたことのある別のペンギンたちが、なんとか人間の助けを呼ぼうと船へ向かう。実際にレスキューの兆しが見えるも、直後に起こったブリザードの影響で人間の船は撤退。群れの中には諦めと絶望の空気が広がっていく。

 さらに追い打ちをかけるように、ヒーローだった“飛ぶペンギン”が実はペンギンではなかったと告白し、その場を去ってしまう。もはや打つ手がないかと思われた中で、主人公ペンギンは、かつての得意技・タップダンスを使って氷を砕く方法を思いつく。そして、かつて争ったゾウアザラシたちに協力を願い出るが、縄張りをめぐる意地の張り合いで一度は断られてしまう。しかし、息子ペンギンの歌の力が状況を変え、ゾウアザラシたちも心を動かされ、協力することを決める。

 一方、ペンギンたちとは別の場所では、オキアミという小さな海の生物たちが群れから離れ、世界を知ろうと旅をしていた。自分たちはただ食べられるだけの存在なのか。そんな問いと向き合いながら、食物連鎖を越えた生き方を模索するオキアミたち。物語の終盤では、そんな彼らの小さな力も合わさり、巨大な氷が動き始める。閉じ込められていたペンギンたちがようやく解放され、群れ全体がひとつになって喜びを分かち合う。

 氷の世界の中で緑が芽吹き始める描写や、氷が割れ続ける様子など、地球の変化も示唆されており、作品全体には温暖化という自然現象へのメッセージも重なってくる。

 アクション性のある展開というよりは、キャラクターたちの言葉や行動に焦点が当たっており、特にゾウアザラシの雄たちが“後ろに下がらない”というくだらない意地の張り合いで動けなくなっている様子などは、ちょっとしたユーモアも交えて描かれていました。

 オキアミたちのパートも印象的で、自分たちはちっぽけで、他の生き物にとってはただのエサだという現実に向き合いながら、それでも自分たちにできることを見つけようとする姿には、胸を打たれました。

 大きな力で世界を変えるのではなく、小さな行動や思いが重なり、やがて大きな希望を生む。そんなテーマが、子ども向け作品という枠を越えて、多くの人の心に静かに届くような一本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/06/09 NETFLIX

監督ジョージ・ミラー 
アニメーション監督ロブ・コールマン 
脚本ジョージ・ミラー 
ゲイリー・エック 
ウォーレン・コールマン 
ポール・リビングストン 
出演(声)イライジャ・ウッド 
ロビン・ウィリアムズ 
ピンク 
ハンク・アザリア 
ブラッド・ピット 
マット・デイモン 
ソフィア・ベルガラ 
コモン 
ヒューゴ・ウィーヴィング 
マグダ・ズバンスキー 
アンソニー・ラパリア 
リチャード・カーター 
リル・ピーナッツ 

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