映画【花とアリス】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 花とアリスの仲良し女子高生が1人の先輩を巡ってきまずくなったり、アリスが芸能界にスカウトされてひたすらオーディション受けたりする話。

●感想

 冒頭の白い息を吐きながら電車を待ち通学する主人公2人の映像からして掴まれるものでよかったです。篠田昇マジック。
 それは学園祭の様子だったり、通学中の歩いてる姿だったり、その後ろを部活の練習していたりとこの人たちの時間がとても心地いい映像で見せてしまう130分。

 話の方は無茶苦茶で、シャッターに頭ぶつけた先輩が記憶喪失になったってんで自ら「私、彼女です!」と名乗り出てしまう主人公の花が、必死に先輩の気を引こうとする流れと、その先輩が花ちゃんの親友のアリスを好きになってしまって気まずくなるという。
 先輩、オドオドしすぎだし。記憶喪失ってのも無茶苦茶だしありえない展開なのに、見入ってしまう不思議。それとあんまり本筋と関係ないアリスのオーディションの日々。これも結構長い時間かけられて描かれますが、蒼井優さんの魅力いっぱいで映し出されるので見てしまうという不思議。

 アリスがお父さんとデートしたり、こんな長く描いて意味あるのかな? と思ってると先輩と花と3人で海に行ったあとに先輩が見つけるトランプのカード。それの意味がわかったときの涙なんかは結構感動してしまうものでした。そのため長く描いた意味があったのかなとも思います。
 いよいよ嘘をつくのが限界になった花が学園祭のときに先輩に今までのことを話した後、落語をして。その後、アリスのオーディションシーンになってしまって。このオーディションのバレエがクライマックスとして描かれてるので、結局、花とアリスと先輩の三角関係どうなっちゃったのかな? と思わなくもない映画でしたが、素敵な映像に素敵な音楽でくるんだ映画で面白かったです。  

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/01/09 DVD

監督岩井俊二 
脚本岩井俊二 
出演鈴木杏 
蒼井優 
郭智博 
坂本真 
相田翔子 
平泉成 
木村多江 
広末涼子 
大沢たかお 
阿部寛 
吉岡秀隆 
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