●こんなお話
ローリィの娘さんが今度はマイケル・マイヤーズに狙われる話。
●感想
病院で意識不明のまま眠っていたマイケル・マイヤーズが、転院のために救急車で輸送されることに。けれど、案の定マイケルは途中で目を覚まし、救急隊員たちを襲って車内はパニック状態に。再び殺人鬼として復活する。
物語は、これまでの主人公ローリィの娘・ジェイミーを中心に進んでいく。彼女はマイケルの幻影に怯える日々を送っていて、心の中に大きなトラウマを抱えている。そんなジェイミーの世話を任された学生の女性は、恋人とハロウィンの夜を過ごせないと文句を言いつつも、彼と話し合って納得し、子守りを引き受ける。
一方で、マイケルを執拗に追い続けるルーミス医師は、マイケルが再びハドンフィールドに戻ってくると確信して行動を開始。途中、立ち寄ったガスステーションではすでに殺人が起こっており、さらにマイケルはその場で車を奪い、ガスステーションごと爆破して逃走する。
ジェイミーと学生さんは、ハロウィンの夜に仮装してお菓子をもらいに回る。しかし訪れた先で、学生さんの恋人が他の女性と浮気している現場に遭遇し、思わぬ痴話げんかに。そんな隙をついてジェイミーがはぐれてしまう。
ルーミス医師が地元の警察に「マイケルが帰ってきた」と警告し、警察もようやく事態の深刻さを理解。ジェイミーを保護しようと動き、ひとまず保護に成功するが、警察署に戻るとすでに署内は皆殺しにされていた。応援の州警察が来るまでジェイミーの家に立てこもることにするが、当然のようにマイケルはすでに家の中に忍び込んでいた。
町ではマイケルが戻ってきたという噂が広まり、怒り狂った地元の父親たちが自警団を結成して町中を巡回。しかし、焦っていた彼らは関係のない一般人をマイケルと勘違いして射殺してしまう。無線でそれを知った警官が現場に向かい、ルーミス医師も再びジェイミーの元へ向かうなど、屋敷に残っていた人々が次々と外に出てしまう。
その間、家に残っていた学生さんが、警官に声をかけたら首がもげていたという衝撃的な展開が待ち構えていた。そこからはマイケルとの家の中での逃走劇が始まり、ジェイミーはなんとか逃げのびて、自警団の車に助けられる。だがその車にもマイケルが乗っており、再び襲いかかってくる。最終的には駆けつけた警察の銃撃により、マイケルは撃ち倒される。
一件落着と思いきや、ラストに衝撃のシーンが待っていた。学生さんが風呂に入っているとき、突然マスクをかぶった者に襲われ、駆け付けたルーミス医師の目の前には、血に染まったジェイミーがマイケルのように立ち尽くしていた。まるで殺人者の後継者となったかのような描写で物語はおしまい。
今回のマイケルはとにかく無差別に、近くにいる人を手当たり次第に殺していく冷酷さが際立っていました。自分の姪であるジェイミーを執拗に追いかけるという異様な執念も恐ろしいです。ルーミス医師のマイケルへの執念も強く、まるでアニメの銭形警部のような追跡劇が展開され、二人の因縁の対決も見ごたえがありました。
ただし、内容としてはスプラッター映画の典型的な展開をなぞっている部分も多く、シリーズとして新しい驚きや深みがあったかというと少し物足りなさも残る印象でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/10/10 DVD
監督 | ドワイト・H・リトル |
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脚本 | アラン・B・マッケルロイ |
出演 | ドナルド・プレザンス |
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エリー・コーネル | |
ダニエル・ハリス | |
ジョージ・P・ウィルバー |