映画【新・仁義の墓場】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 石川力夫の半生の話。

●感想

 オープニング、二丁拳銃をぶっ放しながら料理屋に乗り込んでくる殺し屋をうるさいと簡単にやっつけてしまう主人公の登場から只者ではないのがわかる素晴らしいスタートでした。その後も、パンツ一丁でベランダから拳銃を取り囲んだ機動隊にぶっ放して弾切れをしたら即白旗で降参という。
 「歯医者に行ってる」という話の勘違いだけで総長に銃を向けて、破滅に向かっていくヤクザの話ですが。岸谷五朗さんの怖さったらないです。機嫌がいいかと思ってたらいつキレるのかわからない恐怖。絶対、友だちになれないです。

 周りのヤクザを演じる人たちも存在感がすごくて素晴らしかったです。主人公をかばう美木良介さんの仁義に厚い生き方なのに主人公は全く勘違いをしてしまう。全員を攻撃する主人公に感情移入できないのに、その結末を知りたくなる魅力で持っている映画だと思いました。

 よくわからないのは内縁の妻となる人物で、毎回酷いことされるのに結局は戻ってしまう気持ちがわからないです。あんなことをされても幸せだったのかと疑問でした。

 とにかくとても怖い怖い映画で素晴らしかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/03/18 DVD

監督三池崇史 
脚色武知鎮典 
原作藤田五郎 
出演岸谷五朗 
美木良介 
有森也実 
山城新伍 
大沢樹生 
山下真司 
丹波哲郎 
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