映画【大怪獣ガメラ】感想(ネタバレ):ガメラの熱エネルギーと火星ロケット作戦!

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●こんなお話

 北極にかつてあったアトランティス大陸の調査中に原爆によって大怪獣ガメラが甦って大暴れする話。

●感想

 1965年の時代背景が色濃く反映されているためか、全体にのんびりした雰囲気が漂う映画でした。エスキモーの伝承に登場するガメラが復活し、街を破壊しながらも少年を救うシーンが印象的。少年はガメラが悪くないことを大人たちに訴えるが、当然理解されない。興味深いのは、ガメラには通常の火器や兵器が効かず、物語の中で「米軍に核ミサイルを要請しろ」といった驚きの展開がある点でした。日本国内で核攻撃を計画するという大胆な描写は時代の特殊さを感じさせます。

 火器が通じないため、自衛隊は極秘に開発していた冷凍兵器を使って攻撃を試みる。この兵器はわずか10分しか冷凍効果が持続せず、ガメラをひっくり返して動けなくする作戦だった。作戦は成功したかに思えたが、そこからの予想外の展開が見どころとなっています。

 ガメラは熱エネルギーを必要とするため、破壊を続ける。人類は火星ロケットを開発していた島にガメラをおびき寄せるため、炎を使った作戦を計画。ガメラに思いを寄せる子どもが作戦の妨害を試みたり、島で火事を起こしたりするが、台風の到来で失敗したかと思いきや、火山の噴火によって計画は成功する。

 最終的にガメラはロケットの先端に閉じ込められ、そのまま火星へ飛ばされる。子どもは「ガメラがいなくても寂しくない。さようなら」と空を見上げて物語は幕をおしまい。

 特撮技術はしっかりしており、暴れまわるガメラの迫力は見応え十分。時折挟まれる子どもの無邪気な妨害シーンは好みが分かれるかもしれないが、誰も過度に叱られない昭和らしい温かみや時代性を感じられる作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/06/03 Hulu 2024/04/10 Hulu

監督湯浅憲明 
脚本高橋二三 
出演船越英二 
姿美千子 
霧立はるみ 
山下洵一郎 
北原義郎 
内田喜郎 
浜村純 
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