映画【レディ・ハード 香港大捜査線】感想(ネタバレ):迫力の香港コメディ×激アクション!『マイクロフィルムを巡る追跡劇』

Yes, Madam!
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●こんなお話

 組織の秘密のマイクロフィルムを巡って香港警察イギリス警察、コソ泥、偽装パスポート製造屋とかが組織と戦う話。

●感想

 主人公が強盗を追いかける迫力あるアクションシーンから物語がスタート。そこから知り合いのもとへ向かい、ホテルで再会するが、その知り合いは何やら重要なマイクロフィルムを持っていた。彼は殺し屋と交渉を試みるが、残念ながら射殺されてしまう。そんなタイミングで、コソ泥の男女2人組が現れて、盗みを働きつつそのマイクロフィルムを奪っていく。

 主人公たちは仲間の偽装パスポート屋のところに向かうが、そこに偽装パスポートの品質に怒った人たちが押しかけて揉め事が発生。偽装パスポート屋を尋問しながら組織の手掛かりを掴み、コソ泥たちを尾行する展開に。さらにイギリスから助っ人の刑事も加わり、組織の幹部を一度は捕まえるものの、証拠不十分で釈放されてしまう。

 偽装パスポート屋が殺し屋に殺され、コソ泥の1人が捕まるなど緊迫した状況が続く。物語のクライマックスでは、最後のコソ泥が怒りに任せて組織のアジトへ単独で乗り込み大暴れ。主人公たちも合流して大乱闘となり、組織のボスを逮捕したと思いきや、コソ泥がそれでは満足せず、ボスを射殺する衝撃のラストシーンでおしまい。

 全体を通して見ると、主人公の刑事たちよりもコソ泥と偽装パスポート屋の描写が多く、物語の比重がそちらに寄っている印象でした。コソ泥の二人による香港風コメディのドタバタ感が強く、ミシェル・ヨーとシンシア・ロスロックが繰り広げるキレキレのアクションシーンは圧巻。特にクライマックスの大乱闘は迫力満点で、見応えがありました。

 ただし、コメディタッチの軽妙なノリから一転して、後半に入ると人の死が重くのしかかり、最後は射殺で物語を締めくくるという予想外の展開が強烈なインパクト。コメディとシリアスの振り幅が大きいことで、観る者の感情を揺さぶる異色の作品だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2024/03/31 WOWOW

監督コリー・ユエン 
脚本バリー・ウォン 
出演ミシェル・キング 
シンシア・ロスロック 
ジョン・シャム 
ツイ・ハーク 
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