●こんなお話
経営難に苦しむサンタとサンタを殺そうとする殺し屋がサンタを探す話。
●感想
裕福な家庭に育った少年が、毎年の制作物の発表会に自信満々で臨み、4連覇を成し遂げているという状況から物語は始まります。しかし今回は、彼の自慢の連勝が途切れ、次点に甘んじる結果となってしまいます。この現実を受け入れられず、怒りに燃えた少年は殺し屋を雇い、優勝を果たした同級生を脅迫するという驚くべき行動に出ます。
一方、物語の中心にはサンタがいます。彼は「いい子にしかプレゼントを配らない」という独自のルールを守っており、これまでは順調にプレゼント配布を続けてきましたが、アメリカ政府の政策変更により契約が出来高制に変更されてしまい、その報酬は半減。経営が一気に厳しくなってしまいます。困窮する中でサンタはアメリカ軍の依頼を受け、戦闘機の部品製造を請け負うことになり、小人たちと共に懸命に作業を進めます。
そんな中、お金持ちの少年はクリスマスを楽しみにしていたにもかかわらず、悪い子に贈られるはずの石炭を受け取り、激怒してサンタの殺害を殺し屋に依頼します。殺し屋はサンタの居場所を探るため、彼を知る人々に接近し、徐々に情報を手に入れていきます。
最終的に殺し屋はサンタの工場にたどり着き、米軍関係者を殺害しながらサンタに襲いかかります。激しい一騎打ちの末、殺し屋がサンタを倒すものの、直後にサンタの妻に討たれます。物語はさらに展開し、少年が自分の祖母を殺そうと薬を持ち出したところをサンタが現れて脅し、事態が収束します。
クライマックスの雪の中で繰り広げられる銃撃戦は、静かな雪景色に響く乾いた銃声と、舞い散る雪の表現が非常に印象的で、緊張感と迫力を高めております。殺し屋が一人でアメリカ軍と対峙する様子はどこか漫画的で、エンターテインメント性を強く感じさせるシーンでした。
ただし、サンタの経営難というユニークな設定は興味深いものの、殺し屋がアラスカに到達するまでの長いモンタージュシーンは少々冗長に感じられ、何を見ているのか戸惑う場面もありました。また、銃撃戦自体が一騎打ちに終始するため、サンタのキャラクター性や小人たちの存在感を十分に味わい切れない部分もあったように思います。そのため、物語全体への没入感がやや難しい作品となっておりました。
☆☆☆
鑑賞日:2023/01/24 Amazonプライム・ビデオ
監督 | イアン・ネルムズ |
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エショム・ネルムズ | |
脚本 | イアン・ネルムズ |
エショム・ネルムズ |
出演 | メル・ギブソン |
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ウォルトン・ゴギンズ | |
マリアンヌ・ジャン=バプティスト | |
チャンス・ハーストフィールド |