●こんなお話
7000年、人類を守ってきた種族が自分たちの使命とかを再確認して悩む話。
●感想
もうマ・ドンソクがマ・ドンソクイメージまんまの優しくて力持ちなキャラクターとかが楽しかったり、アンジェリーナ・ジョリーがアンジェリーナ・ジョリーな美しいキャラクターだったり、この映画以外の文脈での各キャラクターの魅力で見る映画でした。
アメコミに親しんでいないと冒頭でテロップの説明が入りますが、ここからして親しみのない固有名詞が連発して映画の世界感の説明に失敗していると思いました。あっという間に振り落とされて、各キャラクターの動機とか台詞での説明とか一切入ってこなかったです。そしてハリウッドの超大作なのに冒頭で主人公たちの活躍が描かれる見せ場がありますが、敵のクリーチャーがどーんと登場するところからDVDスルー作品かのような浮いたCGキャラクターが全く怖くなくてギャグとして出てきているのかとしばらく見てしまうほどダメダメなCGが驚きでした。主人公たちが吹き飛ばされたり浮いたりするのも人形感が凄くて全く痛そうに見えないのとかも時間がなかったのだろうか? と勘繰ってしまうアクションの連続でした。あるキャラクターは途中で死んじゃって、あるキャラクターはクライマックスで死んだと思ったら実は…な展開とかもどういう基準で生きる死ぬが決まるんだろう? とわからなかったり、ボリウッドスターとかはクライマックス全く関係ないまま終わるとかもどういう気持ちで見ればいいのかと謎でした。
主人公たちはエターナルズと呼ばれる人たちでデヴィアンツという怪物に人類が襲われるので人類の文明の創生の時代から守り続けている。現代のロンドンで平和に暮らしていた主人公が滅ぼしたはずのデヴィアンツに襲われたことをきっかけに、かつての仲間を集めに行く。
この【七人の侍】的な展開は熱くなりそうですが、1人1人を紹介していくので結構鈍重で退屈な仲間集めが続きました。リーダーに悲劇があったので、リーダーが行っていたセレスティアルズだかの親分との通信ができるようになって、いろいろ説明を受けたり。そこで実はエターナルズの本当の目的とは? とかデヴァイアンツの創造の起源や目的、地球で成長したティアモットなる存在がいて…。など、エターナルズ、デヴァイアンツ、ティアモット、 セレスティアルズなど固有名詞が大量投入の台詞劇なので誰が何をしているのか? という根本の部分を理解するのに必死でした。そのため主人公たちが何に悩んでクライマックスに向けて主人公についていくついていかない等全く主人公達が何を考えているのかつかみにくかったです。つまり退屈でした。仲間の発明家がユニ・マインドなる装置みたいなのを開発して…。とかも何それ? という装置でピカーンと主人公たちの身体の周りが光っていました。
人類をひたすら守っていたエターナルズだけど何をいまさら悩んでるの? という2時間30分でアクションも安っぽくて、どこを面白く見ればいいのか戸惑う映画でした。
☆☆
鑑賞日:2021/11/17 TOHOシネマズ日本橋
監督 | クロエ・ジャオ |
---|---|
脚本 | クロエ・ジャオ |
パトリック・バーリー | |
ライアン・フィルポ | |
カズ・フィルポ | |
製作 | ケヴィン・ファイギー |
出演 | アンジェリーナ・ジョリー |
---|---|
リチャード・マッデン | |
キット・ハリントン | |
サルマ・ハエック | |
ジェンマ・チャン | |
クメール・ナンジャーニ | |
バリー・コーガン | |
マ・ドンソク |