映画【アルカトラズからの脱出】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アルカトラズ刑務所から脱獄しようとする囚人たちの話。

●感想

 主人公が雨の日にアルカトラズ島刑務所へ護送されてるところから始まり、署長からいかにここの刑務所が脱獄できない場所かの説明があり、中庭や食堂で囚人仲間と出会っていきます。やたらこっちを見てスパゲッティを食べたりマッチを指で消す荒業をしてくる大男がいて、シャワー中に「彼女に慣れ」的なことを言ってきたのでぶちのめす主人公。それを憎まれてナイフで襲われて2人とも真っ暗闇の独房に入れらて過ごす。独房から出て、絵が大好きだった老人が所長の似顔絵を描いていたので所長から没収されて生きがいをなくした老人は作業中に手斧で指をばっさり。ここの指切断シーンはいきなりのショッキングさでよかったです。

 所長から盗んだ爪切りで独房の壁をほじるともろくなっているのでスプーンとかで壊していく。そのアイデアを昔からの知り合いの兄弟とかに話して、人形を作るための材料だったり髪の毛だったりレインコートなりを集めつつ穴を広げていく計画。

 あくまで淡々と主人公たちが脱獄のために向かって仕事をしていくのを見せていって、単純にどうやって脱獄するんだろう? という面白さを描いている作品だと思いました。

 台詞量が少なく映像だけで進行していく作風が単純に好みで序盤の主人公がアルカトラズにやってきくるところやクライマックスの脱出シーンの緊迫感は楽しんでみることができました。人間関係や背景がよくわからないIQが高いらしいということだけがわかる主人公やネズミを飼っているリトマス、絵を書くのが生きがいのドク、白人を殺して99年を2回の刑のイングリッシュ、おしゃべりずきのバッツ、せっけん口に突っ込まれるウルフなど皆さん魅力的でした。所長のウォーデンさんとかは絵を取り上げたり飾っていた菊の花を取り上げたりするくらいで、もっと憎くて悪い人間でもよかった気がしますが、十分憎いキャラクターでした。

 怖気づいて動けなくなったバッツの今後を心配して終わる映画で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2022/03/03 NETFLIX

監督ドン・シーゲル 
脚本リチャード・タッグル 
原作J・キャンベル・ブルース 
出演クリント・イーストウッド 
パトリック・マクグーハン 
ロバーツ・ブロッサム 
ジャック・チボー 
フレッド・ウォード 
ポール・ベンジャミン 
ラリー・ハンキン 
ブルース・M・フィッシャー 
フランク・ロンチオ 
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