映画【ドラッグ・ウォー 毒戦】感想(ネタバレ):麻薬捜査が止まらない!ノンストップアクション映画

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●こんなお話

 覚せい剤密造で捕まった男が死刑になりたくないから、と麻薬捜査官に情報を流して麻薬組織と戦っていく話。

●感想

 100分間、最初から最後までひたすら麻薬捜査に突っ走るスピード感あふれる作品。主人公の刑事たちの家庭事情や人間ドラマは一切なく、感情の描写を最小限にとどめ、とにかく「捜査」と「追跡」と「銃撃」で突き進んでいく潔さが最高でした。

 麻薬を運ぶバスを一網打尽にしたり、大量のブツを運ぶトラックを尾行したり、刑事が自ら潜入して取引に踏み込んでいく緊張感も抜群。事件を追ううちに浮かび上がってくる「香港7人衆」の存在。これがジョニー・トー作品でお馴染みの俳優陣で、まったく大物感のない普通のおじさんおばさん風なのも絶妙な笑いを誘ってきます。

 捜査に協力するチンピラ男は「死刑になりたくない」という一点で動いていて、常に逃げようとする油断ならないやつ。彼が全然信頼できない怪しさをまとっていて、刑事たちと一緒にいながらも緊張が緩まないのが良かったです。そして彼の弟子であるろうあの兄弟が登場しますが、いきなり戦闘スキル全開で戦い始める熱い展開にテンションが上がりました。

 何といっても圧巻なのがクライマックスの約20分にわたる銃撃戦。全員が負傷しながらも撃ちまくる、まさに肉弾戦のような壮絶なバトル。撃たれてもなかなか死なないのは笑ってしまうほどで、どうやってこのアクションを考えて撮影してるのか知りたくなるくらいの迫力でした。全員が鉢合わせての乱戦、車に飛び乗って撃たれながら突っ込むという、熱さ満点のアクションが展開されていて、最後までまったく飽きさせなかったです。

 全体を通して、余計な装飾をそぎ落とし、ひたすら麻薬捜査という一本軸を突き詰めた作品で、ノンストップの緊張感を存分に楽しめる一本でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/08/26 DVD

監督ジョニー・トー 
脚本ワイ・ガーファイ 
ヤウ・ナイホイ 
リケール・チャン 
ユ・スィ 
出演ルイス・クー 
スン・ホンレイ 
クリスタル・ホアン 
ウォレス・チョン 
ラム・シュー 
ラム・カートン 
ミシェル・イエ 
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