映画【どぶ鼠作戦】感想(ネタバレ)

dobunezumi-sakusen
スポンサーリンク

●こんなお話

 八路軍に捕まった参謀を救うためにアウトロー5人組が救出作戦をする話。

●感想

 岡本喜八監督の編集のスピード感が爆発していてカットの繋ぎが面白くて視覚的にもテンポもいいし。主人公とカタキ役が回る看板で拳銃を撃ちあったり、決闘のつけ方が思い切り西部劇。
 主人公はスパイ活動をしている特務隊の1人でライバルは中国人のこれまた凄腕のスパイ。口癖が必ず「チャイツェン」で去っていくのも笑えました。この2人の対立を軸に捕まった参謀の救出作戦。
 主人公は仲間4人を加えて救出に走る。そこで次々に障害が現れてあの手この手で突破していく。キャラクターたちの丁々発止のやりとりが笑えるし、バンバン人が死んでいく戦争の悲惨さがすぐそこで起きているのもやるせない気持ちにさせますが。その中を駆けていく登場人物たち。

 意外な裏切りがあったり、パントマイムで逃げるという爆笑シーンがあったり、結婚式の祭り踊りに紛れて逃げたり、藤田進さん演じる上官が最後の最後で主人公たちと行動をともにしたり【隠し砦の三悪人】のパロディがあったり。これぞ娯楽活劇な映画で面白かったです。
 ただ東宝作品では仕方のないことですが、中国語の字幕が白字なので昼間になると何書いてるのかものすごい読みにくいのが残念でした。

 西部劇への挑戦と戦争の悲惨さ両方描いている名作だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/02/09 DVD

監督岡本喜八 
脚本岡本喜八 
出演加山雄三 
佐藤允 
夏木陽介 
中谷一郎 
田中邦衛 
砂塚秀夫 
中丸忠雄 
江原達怡 
藤田進 
ミッキー・カーチス 
タイトルとURLをコピーしました