映画【ディスクロージャー・デイ】感想(ネタバレ):宇宙人の真実と結末

Disclosure Day
スポンサーリンク

●こんなお話

 地球外生命体の秘密を握った男と、不思議な能力を得た気象キャスターが、秘密組織から逃げながら世界に隠された真実を伝えようとする話。

詳細ネタバレあらすじ

 ダニエル・ケルナーは、ワーデックス社でサイバーセキュリティの仕事をしていた。ワーデックスは地球外生命体に関する機密情報を長年管理しており、ダニエルは社内に保管されていた資料と地球外生命体の装置を持ち出す。資料には1947年のロズウェル事件以降に記録された地球外生命体に関する情報が含まれていた。

 ダニエルはワーデックスから追われる身となり、恋人のジェーン・ブランケンシップを人質に取られる。ダニエルはジェーンと資料を交換するため、ワーデックスの最高経営責任者ノア・スキャンロンと接触する。スキャンロンは資料だけでなく、ダニエルが持ち出した地球外生命体の装置も要求する。

 ダニエルは装置を使用して追跡をかわし、ジェーンとともに逃走する。その後、ワーデックス内部の協力者ヒューゴ・ウェイクフィールドとも連絡を取り、持ち出した資料を公開するための行動を続ける。ジェーンは以前、修道女になるために過ごしていた修道院を隠れ場所として提案し、二人はそこへ向かう。

 一方、カンザスシティでは気象キャスターのマーガレット・フェアチャイルドが恋人のジャクソンと暮らしていた。ある朝、マーガレットの家に一羽の鳥が入ってくる。その直後から、マーガレットは自分が学んだ記憶のない言語を話すようになる。

 マーガレットは車で移動中に警察官から停止を求められる。すると、警察官本人しか知らない出来事について話し始める。マーガレットは警察官の私生活に関する情報を口にし、その後もテレビ局で同僚について本人から聞いていない情報を話す。

 気象番組の放送が始まると、マーガレットは突然、通常の言語とは異なる音を発する。放送終了後に倒れ、病院へ運ばれる。

 マーガレットが放送中に話した映像はインターネット上に広まり、ワーデックスもその映像を確認する。ダニエルはマーガレットが発した言葉を理解し、その内容を「知らないものを恐れないで」と解釈する。

 病院にはFBIを名乗る人物たちが現れるが、マーガレットは彼らが本物のFBIではないことを認識して、マーガレットはジャクソンと病院から逃げ、ダニエルを捜すために移動する。

 そのころダニエルとジェーンは農場に身を隠していた。ダニエルはジェーンにワーデックスから持ち出した資料を見せる。そこには地球外生命体が捕獲され、ワーデックス側によって調査されている記録が残されていた。また、ワーデックスが地球外生命体の技術を調査し、その技術を利用していることも資料から明らかになる。

 スキャンロンは地球外生命体の装置を利用し、人間の意識へ接触する。ダニエルにも接触を試みるが、ダニエルはその侵入を防ぐ。スキャンロンは次にジェーンへ接触し、ジェーンの意識を操作する。ジェーンは自分の意思とは別にナイフを隠し、ダニエルを攻撃するよう仕向けられる。

 マーガレットはダニエルに連絡し、ワーデックスの部隊が農場へ向かっていることを伝える。ダニエルはジェーンを連れて逃げるため、ワーデックス側の車を奪う。追跡する車両との衝突によってスキャンロンとジェーンとの接続が切れ、ダニエルとジェーンは車ごと崖から湖へ落ちる。二人は追跡していたワーデックスの部隊から逃れる。

 マーガレットとジャクソンも移動を続ける。その一方で、世界では国家間の緊張が高まり、第三次世界大戦につながる可能性が報じられていた。マーガレットはダニエルを捜すため、ジャクソンと別れて行動する。

 ダニエルとジェーンはモーテルに身を隠す。ヒューゴから連絡を受け、翌日にカンザスシティのテレビ局KCXEへ向かうよう指示される。

 その夜、スキャンロンは再びジェーンの意識に入り込み、二人が隠れているモーテルの場所を突き止める。ワーデックスの部隊がモーテルを襲撃し、ダニエルは捕らえられる。ジェーンはダニエルから託された資料を持って逃げる。

 マーガレットはワーデックスの施設へ向かう。スキャンロンはマーガレットを施設内へ通す。マーガレットの能力によって施設内の人間が彼女とダニエルを逃がす。ワーデックス側のキャスパー・ボイドは二人を追跡する。

 ダニエルとマーガレットは車で逃走する。ボイドは二人の車を追跡し、列車へ激突させる。二人は列車を利用して追跡をかわし、別の列車との衝突も避ける。

 その後、マーガレットとダニエルは自分たちの過去について話す。マーガレットは幼少期に見た思い出について話し、ダニエルも子どもの頃に同じような動物を見た記憶があることを話す。

 ヒューゴはワーデックス内部にいた人物で、ワーデックスが長年管理してきた地球外生命体に関する情報を公開しようとしていた。スキャンロンはヒューゴの意識にも入り込み、活動をやめるよう働きかける。しかし、ヒューゴは計画を続ける。

 ヒューゴたちはダニエルとマーガレットを含む仲間を脱出させ、KCXEへ向かう。そこでマーガレットはテレビ局の責任者に特別番組を放送する許可を求める。

 ワーデックスは放送を止めるためテレビ局の電源を遮断し、非常用電源も停止させる。しかし、ジェーンが別の地球外生命体の装置を持って現れ、マーガレットがその装置を使ってテレビ局の電力を復旧させる。

 ダニエルは持ち出した映像資料をテレビ局のシステムへ送る。資料の転送が完了すると、ワーデックス側は放送を止めることができなくなる。スキャンロンはその場に座り、追跡を続けることをやめる。

 マーガレットは特別番組を開始し、放送はアメリカ国内だけでなく、各国の放送局にも伝わっていく。

 ダニエルが持ち出した資料が放送され、1947年のロズウェル事件から続く地球外生命体に関する記録が世界中へ公開される。映像には地球外生命体の墜落、回収、捕獲、調査に関する記録が含まれている。また、ワーデックスが地球外生命体を調査し、その技術を利用していたことも映像によって示される。これまでワーデックスが管理していた地球外生命体に関する情報が公開され、地球外生命体の存在が世界中に知られることになる。

 放送の終盤、ヒューゴたちはワーデックスから保護していた地球外生命体をスタジオへ運び込む。その地球外生命体は人間より大きな身体を持ち、スタジオに姿を現す。地球外生命体はダニエルに向かって言葉を発する。ダニエルはその言葉を理解し、その内容をマーガレットに伝える。

 マーガレットはカメラの前へ戻り、世界中に向けて地球外生命体の言葉を伝えようとする。そして「Listen」と発したところでおしまい。

●感想

 冒頭からダニエルがワーデックスという組織に追われ、恋人のジェーンを人質に取られた状態から始まります。人質交換の交渉まで進んだところで物語が始まるため、まるでテレビシリーズの途中から見始めたような感覚があり、最初は少し戸惑いました。

 ワーデックスの目的やダニエルとの関係、ヒューゴやスキャンロンの立場など、序盤から専門用語や固有名詞が次々と登場して、地球外生命体に関する秘密だけでなく、組織内部の事情や過去の出来事も絡んでくるため、何が起きているのかを整理しながら見る必要がありました。

 さらに、ダニエルたちを追跡するワーデックス側との攻防も、個人的にはあまり緊張感が続きませんでした。何度も追跡されるものの、そのたびにダニエルたちが突破して逃げていきますが。大規模な組織が主人公たちを追い詰める設定なのに、追跡する側が何度も突破されることで、追いかけっこの部分は少しコミカルにも見えました。

 一方で、カメラワークやアクションの見せ方には面白いところがあります。特に車を使った場面はスピード感があり、スピルバーグらしい映像演出を楽しめました。スマートフォンを破壊するために車で何度もしつこく追い回す場面などは、コメディとして笑えて楽しめるシーンでした。

 エミリー・ブラント演じるマーガレットのパートは面白かったです。普段は気象キャスターとして生活していた女性が、ある出来事をきっかけに知らない言語を話し始め、さらに他人の記憶や私生活に関わる情報まで感じ取るようになります。

 それまで普通に生活していたマーガレットに突然、説明のつかない能力が現れ、その能力をきっかけにワーデックスから狙われて逃走する展開は、ダニエル側の逃走劇とは違った面白さがありました。特に、本人が自分の能力を理解できていない状態で周囲の人間の情報を読み取ってしまう場面は印象に残ります。

 ただ、ダニエルやヒューゴたちがワーデックスから逃走しながら組織の秘密を明らかにしていくパートになると、会話シーンでの説明が中心となり退屈でした。

 そして終盤では、これまで隠されていた地球外生命体の存在が世界中に公開されます。長年にわたって隠されてきた情報が一気に明らかになる展開ですが、個人的には「世界中の人々がそこまで驚くのか」と少し距離を置いて見てしまいました。

 全体として、映像やカメラワーク、エミリー・ブラントの存在感など楽しめる部分はありました。一方で、ワーデックスを中心とした組織の話は情報量が多く、ダニエルたちの逃走劇も個人的には緊張感より展開の繰り返しが目立ちました。マーガレットが未知の能力を得て事件に巻き込まれていく部分のほうが分かりやすく、こちらのパートをもっと見たかった1作でした。

☆☆

鑑賞日:2026/10/03 イオンシネマ座間

監督スティーヴン・スピルバーグ 
脚本デヴィッド・コープ 
原案スティーヴン・スピルバーグ 
出演エミリー・ブラント 
ジョシュ・オコナー 
コリン・ファース 
イヴ・ヒューソン 
コールマン・ドミンゴ 
タイトルとURLをコピーしました