映画【最愛の子】感想(ネタバレ)

dearest
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●こんなお話

 3歳の息子が何者かに誘拐されて探し回って、何とか見つけるけど実の親の悩み、育ての親悩み、中国の問題といろいろ詰め込んだ話。

●感想

 冒頭で誘拐事件が発生して、実の親が探し回る。警察に頼んでも24時間経たないと捜査してくれないという中国の事情に驚かされます。報奨金目当てに主人公を狙う人間がものすごく多くて恐ろしい人たち。そして人身売買の被害者の会みたいなところに入って、みんなで一緒に誘拐された子どもたちを探す。

 やっとこさ自分の子どもを見つけるけど、年月が経って誘拐犯を実の親と思ってしまっている子どもに戸惑う実の親。誘拐犯も今は死んでしまって、事情を知らない母親も何とか取り戻そうと裁判を起こす。 
 この旦那が誘拐犯だったのを知らない母親が「息子に会いたい」「娘に会いたい」と裁判まで起こすのが映画的には彼女も被害者として描かれてるので感情移入してしまいそうですが、まず最初に被害者に謝罪はしないのだろうか? と疑問のまま話が進行するので乗り切れなかったです。

 彼女に頼まれる弁護士や証人もみんな自分が自分が主張をする人物として描かれるので、中国で生きるのって大変だなと勉強になる映画でした。そして最後にモデルとなった実在の人物が出てきたり、彼らと会うキャストとかの映像も全くもって理解に苦しむ演出で、現代中国の問題を描いているけど、作り手たちも実際のところはわかっていないんだろうなと残念な気持ちになるエンディングでした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/08/06 DVD

監督ピーター・チャン
出演ヴィッキー・チャオ 
ホアン・ボー 
トン・ダーウェイ 
ハオ・レイ 
チャン・イー 

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