映画【ドーン・オブ・ザ・デッド】感想(ネタバレ):走るゾンビと戦う!スリル満点のサバイバルアクション映画

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●こんなお話

 走るゾンビが発生して戦ったり逃げたりする話。 

●感想

 残業で疲れて帰宅した看護師の主人公。朝、寝ていると隣の家の娘が血まみれで突然入ってきて、その様子に驚いた旦那が近づくと、娘に噛みつかれてしまう。すると旦那が凶暴化して主人公に襲いかかってくるという幕開け。

 必死に車で逃げ出す主人公。街はすでにパニックに包まれており、混乱の中で車を奪おうとする輩に襲われ、運転を誤って木に衝突し意識不明に。目覚めると警官に助けられ、一緒に歩いていたところ別のグループと遭遇して、彼らと共にショッピングモールへ避難することに。

 ショッピングモールでは銃を持った警備員に拘束されてしまうが、若い警備員が同情的で解放される。するとその強権的な警備員の銃を奪い、逆に立場をひっくり返す展開に。他のグループもトラックで到着し、向かいの銃砲店のおじさんとも交流を深めながら共同生活を送る。

 噛まれるとゾンビ化するというルールが徐々に理解され、臨月の女性が噛まれてしまう悲劇や、地下の電源室でゾンビに襲われる警備員の死など、緊迫した状況が続く。モールのままではじり貧になると判断し、トラックを武装し、フェリーでの脱出を目指す計画を立てる。

 銃砲店のおじさんが噛まれ、食料を運ぶために犬が使われるが、犬を助けようとした女の子が危機に陥り、みんなで助けに向かう。武器を手に入れてモールに戻るも、ゾンビの襲撃が激化。トラックで脱出を試み、プロパンガスを使った大爆発や横転事故を乗り越え、なんとか桟橋にたどり着きフェリーに乗り込んで物語は幕おしまい。

 冒頭から一気にゾンビパンデミックが巻き起こり、理由もわからぬまま巻き込まれていく混乱の描写は見事で、観客をぐっと惹き込まれました。スロー映像やカラフルな映像表現が現代的で、リメイクとしての映像美に価値があると思います。物語はシンプルながらも、ひたすらゾンビに襲われないよう生き延びるサバイバルアクションとして100分間の緊張感を維持されていたと思います。

 ただ、走るゾンビを許容できるかどうかは評価の分かれるポイントで。犬を助けるための暴走やチェーンソーのシーン、移動シーンの編集での不自然な瞬間移動など、少しわかりづらい演出も散見されたり。また、主人公たちの「頭の悪さ」がピンチを招く場面が多く、ややもったいなさも感じました。

 それでも、カッコいいアクションシーンがふんだんにあり、必要最低限の人間ドラマに絞ることでテンポよく進み、シンプルに楽しめるゾンビアクション映画として完成している1作でした。

☆☆☆☆

観賞日: 2013/04/16 DVD  2018/11/22 Netfilx 2023/07/11 Amazonプライム・ビデオ

監督ザック・スナイダー 
脚本ジェームズ・ガン 
出演サラ・ポーリー 
ヴィング・レイムス 
ジェイク・ウェバー 
メキー・ファイファー 
タイ・バレル 

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