●こんなお話
謎の部屋に閉じ込められた人たちがトラップが仕掛けられた部屋から脱出しようとする話。
●感想
1人の男が扉を開けて立方体の部屋に入ってきて周囲を警戒しながら歩くとトラップが発動して胸に穴が開いて死んでしまう。主人公が目覚めると同じ部屋に2人の男性がいて、みんなどうしてここにいるのか直前の記憶を思い出そうとしたり。あとは移動したり新しい人が登場したりして次から次に部屋を移動していきます。そしてトラップがあったりしてピンチになっていきます。
ただ主人公がいきなり数学の知識素養があって部屋にある数字を見て「素数がどう」とか「デカルト指数がどう」とかいきなり解明していくのとか、何の説明もなく披露されて戸惑いました。
トラップ自体も残酷さとかもマイルドになっていて、冒頭の胸にぽっかり穴が開くのがピークでレーザー光線とかも遅くて主人公たちになかなか当たらないし当たったとしても凄い安っぽく見えてしまいました。そもそもトラップが部屋に入ったらすぐに発動するのかと思いきや、クライマックスで揉みあってからいろいろあって発動するのとかも意味がわからなかったです。
若者がいきなりサイコパスに豹変していくのとかも急な展開で、それも「自分が報われないのも社会のせい」みたいなしゃかいてきなメッセージ。みたいなのを台詞で大声で叫ぶのとかも見るのがただただ辛かったです。
主人公も回想で弟が自殺していてそれのトラウマがうんぬんというのもだるくて、同じ部屋にいる子供と自殺した弟を重ねて子供を救うか救わないかで盛り上げどころが設定されていましたが、それも特に盛り上がることなく、むしろ鈍重に感じてしまう回想でした。
そしてほとんど台詞のない杏さんのキャラクターは果たして必要だったのか謎です。とはいえ、ワイルドな斎藤工さんはかっこよい映画でした。
☆☆
鑑賞日:2022/03/03 DVD
監督 | 清水康彦 |
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脚本 | 徳尾浩司 |
原案 | ヴィンチェンゾ・ナタリ |
出演 | 菅田将暉 |
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杏 | |
岡田将生 | |
田代輝 | |
斎藤工 | |
吉田鋼太郎 |