映画【クライング・フィスト】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 人生の底辺まで落ちきった中年と若者がボクシングで再起をはかる話。

●感想

 元ボクシング銀メダリストで今は借金で首が回らず、奥さんからも三行半を突きつけられて、1番大切な息子との関係もうまくいっていない中年と喧嘩ばかりで少年院に入れられて、父親は優しく接してくれる若者が全く交じることなく同時進行で話が進行していき、クライマックスで2人が拳を交えるという構成が熱かったです。どっちにも背負うものがあって負けられない戦いをしていて、どっちも頑張れと応援してしまう構成が見事でした。

 どうしようもない人生で底辺まで落ちた主人公2人に彼らを取り巻く人間がいて、借金まみれの人生から息子のためにもう一度立ち上がろうとする中年男と少年院から更生して正しい道を歩もうとする若者の人生を丁寧に見せてくれて、なおかつ肝心のボクシングシーンの迫力もあって、この映画1番の見せ場であろう第2Rの長回しで延々と殴りあう主人公たちの息が詰まる迫力が最高でした。

 負けたら臓器提供。という条件だった後輩さんが可哀そうでしたが、熱いボクシング映画で楽しめた120分でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2017/04/28 DVD

監督リュ・スンワン 
脚本リュ・スンワン 
チョン・チョロン
出演チェ・ミンシク 
リュ・スンボム 
イム・ウォニ 
ピョン・ヒボン 
ナ・ムニ 
キ・ジュボン 
チョン・ホジン 

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