映画【ザ・コーヴ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 和歌山県大地町で秘密裏に行われているイルカ漁の悲惨さを訴えたドキュメンタリー。

●感想

 イルカ調教師で自分がテレビでイルカ番組を広めたために、水族館でイルカが飼育されて一大産業になってしまってイルカのためによくないと改心した主人公が和歌山県の町でイルカが殺されてるってんで、それを阻止するためにスパイ大作戦的に隠し撮りをするという。

 単純にエンタメとしてとても面白くて、イルカ漁とかよく知らない身から見ると、何でこんな残酷なことをやっているんだろう? と訴えるメッセージはしっかりと発信できていて普通に胸が痛くなる作品でした。イルカを入り江に追い立てて、水族館用のイルカを選別して、選ばれなかったのは秘密の入り江に持ってかれて、そこでどうやら何か残酷なことをしているらしい。といろんな装備や人間が集まって潜入して、クライマックスでその映像を見せるという。しっかりと興味の持続があって次が気になる構成でした。水銀問題や日本が発展国を援助してその見返りに捕鯨を認めてもらうとか負の部分を延々と暴いていきます。

ただイルカを救う動機が「イルカが自分の腕で自殺した。おそらくそうだ」的な思いきり主観による考えだし、日本以外は反捕鯨なのだろうか。日本の調査捕鯨の主張はどうなんだろうか。その他の国々の考えはどうなんだろうかともっと科学的な主張やデータを見せてほしかったです。捕鯨やイルカ漁についての問題だけが主張されているようにどうしても感じてしまいました。

とても面白く見ることができて、日本人ですらイルカ漁は残酷。と感じてしまうので、もっと離れた海外の人が見たらそのメッセージ-は強烈に届くだろうという作りのうまさに感心するドキュメンタリーでした。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/04/22 DVD

監督ルイ・シホヨス 
脚本マーク・モンロー
出演リック・オバリー 
ルイ・シホヨス 
イザベル・ルーカス 
ヘイデン・パネッティーア 
サイモン・ハッチンス 
チャールズ・ハンブルトン 
ジョー・チズルム 
マンディ=レイ・クルークシャンク 
カーク・クラック 
C.スコット・ベイカー 

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