●こんなお話
南京攻城戦からその後の占領のときの日本兵とか中国人の話。
●感想
南京戦を描いていて日本人から見ると日本人の残虐行為がこれでもかと描かれていて見るのがなかなかきつい130分でした。
全編、モノクロで序盤は侵攻してくる日本軍と国民党政府が逃げてしまって、残ったわずかな兵で戦うアクションシーンがあり。ここらへんはハリウッド映画みたいな派手な見せ場で迫力あってすごかったです。その後は大量の捕虜を虐殺していく日本兵の描写。
主人公が日本の若い兵隊で虐殺していく日本兵たちに戸惑い、慰安婦に淡い恋をするけれど…。どんどん消耗していく様子やドイツ人のジョン・ラーベの秘書として何とか日本兵から家族を守っているけれど、安全地区にも日本兵が乱入してきて酷い目に遭い、さらにジョン・ラーベが帰国するとなって日本兵に取り入ろうとするけれど、そんなの関係なく日本兵がやってきて娘を…。というくだりは、あっけなく無造作に日本兵が子供を窓から…というのはショッキングできついシーンで辛かったです。
一応、何人かメインの主人公たちがいますが、日本軍の蛮行が羅列されていくだけにしか見えず、物語的な動きがあまり感じられないので退屈になっていく部分もありました。
主人公の日本兵も南京攻略の式典での祭りの踊りみたいなのに没頭して、その後殺されそうになった中国人親子を逃がして拳銃で…というくだりの感情の動きがわからなかったです。
モノクロの映像が単純に綺麗で、その綺麗な映像の中での人間の蛮行のギャップが印象に残る作品でした。
☆☆☆
鑑賞日:2021/02/04 Amazon・プライムビデオ
リンク
監督 | ルー・チュアン |
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脚本 | ルー・チュアン |
出演 | リウ・イエ |
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カオ・ユアンユアン | |
中泉英雄 | |
ファン・ウェイ | |
マイリー・ウィエイラ |